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インフル流行…ワクチン接種後の飲酒、入浴NG? 副反応出たら安易に薬飲んではいけない理由【薬剤師に聞く】

ワクチン接種後に副反応が生じた際の市販薬の選び方や、副反応を悪化させてしまう可能性がある行為などについて、薬剤師に聞きました。

ワクチン接種後に避けるべき行為とは?(画像はイメージ)
ワクチン接種後に避けるべき行為とは?(画像はイメージ)

「インフルエンザ」と聞くと、冬に流行する感染症という印象を抱く人は多いのではないでしょうか。

 ただ、今年は夏から感染者が相次ぎ、厚生労働省が8月28日、インフルエンザが全国的に流行期に入ったと発表しました。例年、インフルエンザのワクチン接種は10月から始まりますが、今年は接種を9月に前倒しする自治体や医療機関が増えています。

 ワクチン接種後に副反応が生じた際の市販薬の選び方や、副反応を悪化させてしまう可能性がある行為などについて、薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。

接種前に解熱鎮痛剤を飲むリスクは?

Q.インフルエンザ予防接種の前後、副反応を予防する目的で市販の解熱鎮痛薬を服用した場合、ワクチンの効果(抗体獲得)に影響が出ることはありますか。

真部さん「結論から言うと、自己判断で解熱鎮痛薬を服用することは推奨されていません。発熱や痛みが出る前に予防的に解熱鎮痛剤を服用すると、ワクチンに対する抗体産生反応(免疫反応)がわずかに弱まる可能性があると報告されています。発熱も免疫反応の一部であるため、抑え込んでしまうと獲得される抗体量に影響が出ると考えられています。

一方で、抗体量の低下が見られても予防可能なレベルは維持されるケースが多いことも分かっています。ワクチンの効果が完全になくなってしまうわけではありませんが、これはワクチンや解熱鎮痛剤の種類によっても影響が変わる繊細な問題なので、不確定要素を取り除く意味でも、予防的に飲むことは避けてほしいと思います。接種直後の発熱などの副反応が、解熱鎮痛剤により分かりにくくなることも望ましくないです。接種後に発熱や頭痛の症状が出てから服用する場合、特に問題ありません」

ワクチン接種後に飲んでもよい市販薬は?

Q.ワクチン接種後の発熱や痛みに効く市販薬の選び方を教えてください。アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、イブプロフェンなど、どの成分が入った薬を選ぶのが適切ですか。

真部さん「安全面を考えると、まずはアセトアミノフェンを主成分とする市販薬が第一選択となります。胃への負担も少ないことから、子どもから高齢者、妊婦にも使えます。ただ抗炎症作用はほとんどないので、注射部位の痛みや腫れへの効果は限定的です。

万が一15歳未満の子どもがワクチン接種後に発熱や痛みを訴えた場合は、必ずアセトアミノフェンが配合された薬を選びましょう。ロキソプロフェンやイブプロフェン、アスピリンなどの成分が含まれる市販薬は、15歳未満は服用できません。副反応が出た際はアセトアミノフェンが安心とされています」

ワクチン接種当日に飲酒はNG?

Q.ワクチン接種当日、ワクチンの効果を下げたり、副反応を悪化させたりするNG行為はありますか。例えば入浴や運動、飲酒はいかがでしょうか。

真部さん「入浴や運動、飲酒が抗体獲得そのものを大きく下げるというエビデンスはありません。しかし副反応の悪化を防いだり、体調不良との区別をつけたりする意味では注意が必要です。

入浴については、注射の患部をこすらなければ問題ありません。ただ長湯は体に負担となるので避けた方が無難です。風邪などで発熱したときも、無理に入浴しないことが基本です。

接種当日の激しい運動や筋トレ、有酸素運動も副反応や腫れを悪化させる可能性があるため、控えることをおすすめします。

飲酒は少量であれば問題ありませんが、アルコールが血管を拡張させてしまうため、腫れなどの熱感や赤みが一時的に目立つ可能性があります。また利尿作用が脱水を引き起こし、副反応の回復を遅らせる可能性もあります。どれも大きな問題はありませんが、当日は体の回復を最優先にしましょう」

* * *

 ワクチン接種当日に副反応で発熱した場合は、アセトアミノフェンの解熱鎮痛剤を選ぶと安心だといいます。くれぐれも無理をせず、体を休めることを最優先にしましょう。

(オトナンサー編集部)

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真部眞澄(まなべ・ますみ)

薬剤師

東京薬科大学卒業後、日商岩井(現・双日)を経て、現在は現役薬剤師として 25 年
目、調剤薬局の最前線に立ち続けている。日々多くの患者に接する中で、5 年、10 年
と経つうちに薬の量が倍増していく現状を目の当たりにし、「初期に踏み込んだ対策
を伝えていれば」との強い後悔から、現在は「お薬だけに依存させない薬剤師」として
活動。40 代以降の世代を中心に、薬に頼りすぎない改善策を男女問わずアドバイス
している。また、心身の相関性を重視し、医療・心理・統計学的鑑定を用いたカウンセ
リングも実施。多角的な視点で健康寿命を延ばすための情報発信を続けている。

HP:https://m-inflore.com/

youtube.com/@まなママチャンネル カウンセリング:https://renfortune-bruk2bqw.manus.space/

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