健診後の「爆食い」は危険!? 血糖値の急上昇を防ぐ“正しい食べ方”とは【糖尿病専門医が解説】
もし健診後に一度にたくさん食べた場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。健診前や健診中に空腹感を紛らわせるコツも含め、糖尿病専門医に聞きました。

健康診断の10時間以上前からは食事を取ってはいけないとされています。そのため、中には健診前や健診中に空腹になる人もいるようで、健診後に一気に食べるケースも珍しくありません。
もし健診後に一度にたくさん食べた場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。健診前や健診中に空腹感を紛らわせるコツも含め、eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
血糖値が急上昇する原因に
Q.健診直後にドカ食いした場合、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
市原さん「健診後は長時間食事を取っていないため、空腹の反動でつい食べ過ぎてしまう人もいると思います。特に注意したいのは、血糖値の急上昇です。空腹だからといって、白米や麺類、菓子パン、甘い飲み物など、糖質の多いものを一度に大量に取ると、食後の血糖値が大きく上がる可能性があります。特に糖尿病や糖尿病予備群の人は注意が必要です。
このほか、一度に大量の食事を取ると、胃もたれや胸やけなどの症状が出ることもあります。普段通りの適量を食べるのをおすすめします」
Q.健診前の絶食時、どうしてもおなかが空いてつらい場合、空腹感を紛らわすコツはありますか。
市原さん「検査内容によって食事制限の時間が異なるため、健診施設から指定された時間までは、普段通りに食事を取ってください。その上で空腹がつらい場合、水分摂取が許可されていれば、水を少しずつ飲むと空腹感が和らぐことがあります。
ただし、胃カメラや腹部超音波検査など、検査内容によっては水分摂取にも制限があるため、必ず施設の指示に従ってください。
他には、軽い読書や音楽など、食事以外のことに意識を向けるのも一つの方法です」
Q.健診が終わった直後、最初に食べるのにおすすめの食べ物、避けた方がいい食べ物をそれぞれ教えてください。
市原さん「一般的な健康診断で半日程度絶食した場合、特別な回復食を用意する必要はありません。白米やパンなどの主食に、卵、魚、肉、大豆製品などのたんぱく質、さらに野菜を組み合わせたバランスのよい食事で十分です。
空腹だからといって、菓子パンだけ食べたり、ラーメンとチャーハン、甘い飲み物とスイーツなど、糖質の多いものを一度に大量に取ったりするのは、血糖値の急上昇を招くためおすすめしません。また、揚げ物など脂質の多い料理を大量に食べると、胃もたれの原因になることもあります」
Q.健診後のランチを楽しみたい場合、体への負担を最小限に抑えるにはどうすればよいのでしょうか。
市原さん「空腹の勢いで一気に食べないことが大切です。まず、野菜や肉、魚、卵などのおかずを食べ、白米やパンなどの主食を組み合わせるようにするとよいでしょう。野菜やたんぱく質を含む食品を主食より先に食べることで、食後の血糖値の上昇が緩やかになります。
もちろん食事全体の量も重要です。例えば『丼物なら白米を少なめにする』『定食なら白米の量を調整する』など、少し工夫するだけでも違います。
また、よくかんで、ゆっくり食べることも心掛けてください。早食いは、満腹感を得る前に必要以上に食べてしまう原因になります。食べる量や組み合わせを少し意識しながら、楽しく食事をしていただきたいと思います」
(オトナンサー編集部)



























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