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グレープフルーツだけじゃない!? 薬と一緒に飲んではいけない“身近な食べ物&飲み物”とは?【薬剤師が解説】

血圧の薬と一緒に摂取してはいけない食べ物や飲み物について、薬剤師に聞きました。

薬と一緒に摂取してはいけない飲食物は?(画像はイメージ)
薬と一緒に摂取してはいけない飲食物は?(画像はイメージ)

 薬の服用時、特定の食べ物や飲み物と一緒に飲んではいけない場合があります。薬の種類によっては、重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。例えば、高血圧やコレステロールなどの治療薬を服用している場合、どのような飲食物に注意が必要なのでしょうか。組み合わせを避けた方がよい飲食物について、薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。

かんきつ類に潜むリスク

Q.高血圧や高コレステロールなどの治療薬を飲んでいる人が、特定の果物やジュースを一緒に取ると、体内でどのような変化が起きるのでしょうか。

真部さん「小腸にはCYP3A4という薬を分解(代謝)する酵素がありますが、グレープフルーツなどに含まれるフラノクマリン類が、その酵素の働きをブロックしてしまいます。そうすると薬の血中濃度が跳ね上がってしまいます。

一部のカルシウム拮抗薬などの場合、効き過ぎて低血圧になることがあります。激しいめまい、立ちくらみ、頭痛、顔のほてりなどの症状が現れ、最悪の場合、ショック症状を引き起こすかもしれません。

また、スタチン系のコレステロールを下げる薬の一部にも注意が必要です。横紋筋融解症という重篤な副作用による手足のしびれ、激しい筋肉痛、手足の脱力感などの症状が現れることもあります。

飲み合わせの悪いかんきつ類は、グレープフルーツに限りません。はっさくや文旦など他のかんきつ類でも起こりますし、さらには果肉やジャム、皮でも起こる可能性があります。また、酵素の阻害効果は数時間続くので、時間を空けて食べれば良いというわけでもありません。デコポンなど問題のないかんきつ類もありますが、これらの薬を飲んでいる人は基本的にかんきつ類を避けた方が良いでしょう。

ただ全ての薬で飲み合わせによる副作用が出るわけではないので、不安な人は医師や薬剤師に確認すると安心だと思います」

お茶、牛乳、少量の唾液で薬を飲むのがNGな理由

Q.お茶や牛乳、ジュースで薬を飲むのはNGといわれていますが、なぜなのでしょうか。水なしで飲めるタイプの薬(OD錠)以外を少量の唾液で飲み込むリスクも教えてください。

真部さん「薬は基本的にコップ1杯のぬるま湯や水で飲むことを前提に作られています。いわゆるpH7くらいの中性の飲み物ですね。まず、お茶やコーヒーにはカフェインやタンニンが含まれていて、カフェインは精神安定剤の作用を強め過ぎる可能性がありますし、タンニンは貧血薬の鉄分の吸収を妨げる作用があります。

さらに、牛乳に含まれるカルシウムは、一部の抗生物質と結合して体に吸収されにくくなり、効果を半減させてしまいます。牛乳には一時的に胃酸を中和する効果もあり、腸溶剤などの吸収に影響することがあります。

スポーツドリンクやフルーツジュースなど酸性の飲み物も、薬の溶解を早めたり遅くしたりするので、効き目が不安定になります。このように飲み物によって相互作用を引き起こす可能性があるので、薬はぬるま湯や水で飲むのが望ましいです。

なお、唾液で薬を飲み込む行為ですが、こちらも避けてください。薬が食道で溶けて粘膜を深く傷つけてしまい、痛みや潰瘍を引き起こす危険性があります。例えば骨粗しょう症の薬などは、食道で薬が溶けないようにするために、決められた量の水で服用して、服用後30分間は横になってはいけない決まりがあるほどです。

また、水が足りないと一定の時間内で溶けず、十分な効果を得られないこともあります。きちんとコップ一杯の水やぬるま湯で飲みましょう」

飲み忘れても「まとめ飲み」は絶対NG

Q.薬を飲み忘れた際、焦って「2回分を一度に飲む」とどのような危険がありますか。飲み忘れた時の安全なリカバリー方法を教えてください。

真部さん「2回分を一度に飲むのは絶対にやめてください。体内の薬の血中濃度が一気に跳ね上がって安全域を超えてしまい、急性中毒などの重篤な副作用を引き起こす可能性があるため、大変危険な行為です。血圧の薬の場合、血圧が急激に下がって倒れてしまったり、糖尿病の薬であれば、低血糖で意識を失ったりする危険性があります。

飲み忘れたとき、気づいた時点で次の服用時間まで十分時間がある場合は、1回分飲んでください。もし次の服用時間までの間隔が短ければ、一度スキップして、次の時間に1回分を飲みましょう。絶対に2回分をまとめ飲みしないでください。次の薬までの時間の間隔の目安は、1日3回飲む薬であれば4時間以上、1日2回なら5~6時間、1日1回なら8時間以上としてください。

ただし糖尿病の薬など、食事の直前や直後に必ず飲まないといけない薬もあります。そのような薬を服用している人は、あらかじめかかりつけ医や薬剤師に飲み忘れた際の対処法を確認しておきましょう。飲み忘れは必ず起きるものとして対策しておくことが重要ですね」

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが薬と一緒に摂取してはいけない食べ物です!

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真部眞澄(まなべ・ますみ)

薬剤師

東京薬科大学卒業後、日商岩井(現・双日)を経て、現在は現役薬剤師として 25 年
目、調剤薬局の最前線に立ち続けている。日々多くの患者に接する中で、5 年、10 年
と経つうちに薬の量が倍増していく現状を目の当たりにし、「初期に踏み込んだ対策
を伝えていれば」との強い後悔から、現在は「お薬だけに依存させない薬剤師」として
活動。40 代以降の世代を中心に、薬に頼りすぎない改善策を男女問わずアドバイス
している。また、心身の相関性を重視し、医療・心理・統計学的鑑定を用いたカウンセ
リングも実施。多角的な視点で健康寿命を延ばすための情報発信を続けている。

HP:https://m-inflore.com/

youtube.com/@まなママチャンネル カウンセリング:https://renfortune-bruk2bqw.manus.space/

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