コンビニ、スーパーの「前向き駐車」指定を無視…もしかして違法? 弁護士に聞く
もし前向き駐車の指定を無視し、車をバックさせて進入し、車の後方が建物側になるように駐車する「バック駐車」をした場合、法的責任を問われる可能性があるのでしょうか。弁護士に聞きました。

コンビニエンスストアやスーパー、飲食店などの商業施設の中には、車の頭から前進し、車の前方を建物側に向けて駐車させる「前向き駐車」をするよう、指定しているケースがあります。もし前向き駐車の指定を無視し、車をバックさせて進入し、車の後方が建物側になるように駐車する「バック駐車」をした場合、法的責任を問われる可能性があるのでしょうか。芝綜合法律事務所の牧野和夫弁護士に聞きました。
法律違反ではないが…
Q.商業施設やコンビニの駐車場で「前向き駐車でお願いします」という看板や路面表示を無視してバック駐車(後ろ向き駐車)した場合、道路交通法やその他の法律・条例違反に問われることはあるのでしょうか。
牧野さん「商業施設の『前向き駐車』指定を無視しても、直ちに違法(法律違反)になったり、警察に罰則を科されたりすることはありません。商業施設などの駐車場は原則として私有地であるため、道路交通法による直接的な規制や『前向き駐車』を義務付ける法律は存在しません」
Q.では、看板の「前向き駐車」の指定に従わなかったことを理由に、店側から退去を求められたり「出入り禁止」にされたりしたとします。この場合、利用客側は従う義務がありますか。
牧野さん「先述のように前向き駐車の指定に従わないこと自体は法律違反ではないものの、施設管理者(店舗)が定めたルールであるため、従わない場合は店舗のスタッフから注意を受ける可能性があります。極めて悪質な迷惑行為や業務妨害と判断された場合は、私有地における管理権に基づき、店舗側から駐車を断られるケースはあり得ます」
Q.商業施設が「前向き駐車」を指定する主な理由にはどのようなものがあると考えられますか。また、指定を無視して駐車しようとした際や出庫する際に他車と接触事故を起こした場合、指定を守らなかったことが「過失割合」に不利に働くことはあるのでしょうか。
牧野さん「商業施設が前向き駐車を指定するのは、近隣の住宅や建物に向かってマフラー(排気口)が向くのを防ぎ、アイドリング時の排気ガスや騒音で近隣住民に迷惑をかけないようにするためです。
また、商業施設の『前向き駐車』指定を無視したこと自体が、事故の際の過失割合に決定的な不利を及ぼす可能性は低いです」
(オトナンサー編集部)







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