加齢で“顔が大きく見える”…フェイスラインが“四角化”…皮膚科専門医に改善法と原因を聞いた
年齢を重ねるにつれて、顔の輪郭が四角くなったように感じたり、大きく見えるように感じたりすることはありませんか? 皮膚科専門医に改善法と原因を聞いてみました。

年齢を重ねるにつれて、顔の輪郭が四角くなったように感じたり、大きく見えるように感じたりすることはありませんか。実は加齢により、皮膚・脂肪・筋肉・骨の変化が複雑に関係し合ってフェイスラインがもたついたり、ゴツゴツした印象が強まるのだとか。そこで、皮膚科専門医の慶田朋子さんに、四角顔化が起こる仕組みや、原因となる習慣、予防・改善方法について聞いてみました。
年齢を重ねると“顔の形”が変化
Q.加齢で顔が大きく、四角くなってしまうのはなぜですか?
慶田さん「年齢を重ねると、皮膚・脂肪・筋肉・骨といった顔を構成するすべてが変化していくため、顔の形も変わっていきます。四角くなる原因になるのが、肌のたるみ、筋肉の肥大、脂肪の減少と下垂、骨やせの4つです。
肌のたるみの大きな原因となるのは、紫外線による光老化です。紫外線の影響は、若いうちから受けており、20代で肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンが少しずつ減少していきます。さらに個人差もありますが、早い方では20代後半で脂肪が萎縮して量が減り、それを支える靭帯(じんたい)やコラーゲンが伸びてきて、ハリが減り、ゆるんだ肌が下がってしまいます。
そして30代以降になると、筋肉に変化が加わります。食いしばり癖などによる咬筋(こうきん)や側頭筋の肥大、顎に力を入れる癖などによる下顎の筋肉の発達など、『顔がゴツゴツしてきた?』と感じるようになったりします。さらに進むと、皮膚を引き上げる挙上筋が衰え、引き下げる下制筋が強まることで、たるんだ皮膚と脂肪がより下垂しやすくなる人もいます。
加えて、多くは40代以降、早いと30代半ばで骨がやせてきます。これは女性ホルモン・エストロゲンの減少による骨代謝の乱れが原因です。とくに骨がやせやすいのは、前頭骨、側頭部、眼窩(がんか)、鼻、顎です。骨がやせた部分の皮膚は、支えがなくなることでたるみます。
側頭部とエラの筋肉が発達し、頬の脂肪は削げてフェイスラインは下垂、肌はたるんで美しい輪郭をキープできなくなります。こうした原因が複合的に重なることで、加齢とともに顔は大きく、そして四角く見えやすくなります」
Q.四角顔化しやすい人の特徴は? 日常の癖にはどんな傾向があるのでしょうか。
慶田さん「ストレスによる食いしばりやかみしめ癖があると、筋肉の影響から四角顔になりやすいです。四角い印象を作るのは、エラとよばれるフェイスラインの外側と、こめかみから耳の上あたりの側頭部の筋肉。エラ部分はかむときに働く咬筋、側頭部は咬筋と連動する側頭筋が関係しているので、過剰に働かないように注意してください。
また、四角顔は肌のたるみの影響も大きいので、酸化ストレスを受けやすい生活習慣がある人も気をつけていただきたいです。紫外線対策をしていない、喫煙習慣があるという方は肌がたるみやすいといえます。
骨やせは、基本的にほとんどの人に起こりますが、やせ型の方や過剰なダイエットを繰り返していた方は骨やせしやすい傾向があります。頬骨が高い、下顎骨がしっかりしている方はたるみにくい傾向があります」
Q.四角顔化を防ぐ、改善するためにできることはありますか?
慶田さん「セルフケアで予防するのであれば、たるみケアを入念に行うこと。紫外線対策をきちんとして、酸化ストレスを減らすための食習慣などにも気をつけてください。脂肪が減りすぎるのもよくないので、過剰なダイエットはせず、適正体重を心がけることも大切です。
美容医療で改善する場合は、ボトックス注射による筋肉へのアプローチか、照射治療による肌のたるみ改善が効果的です。特に咬筋が発達している方の場合、ボトックスが目に見えて改善されやすいです。ただし、咬筋はそれほど発達していない方も多いので、安易に選択しないようにしてください。適用のない方にボトックスを施術すると、支えを失い逆にたるみやすくなります。
筋肉による影響が少ない方は、皮膚を引き締める『サーマクールFLX』や、皮膚を支える土台のSMAS層までアプローチできる『ウルセラ』を照射するのが効果を感じやすいと思います。肌全体のハリと弾力が高まり、顎下のもたつきが改善されます。また、垂れ下がった脂肪が頬や顎下にたまっている場合は、脂肪溶解注射の併用も効果的でしょう。
その他、骨や脂肪がやせている場合は、照射治療に加えてヒアルロン酸注入でふっくら感を出す方法もあります。輪郭のそげた部分を補整することで、なだらかなオーバルシェイプ(卵型の輪郭)にして四角感を軽減します。
いずれにせよ、顔立ちやたるみの程度、脂肪量など、老化のメカニズムから皮膚の構造まで考慮して治療する必要があり、四角顔の改善には高い技術と知識が不可欠です。気になる方は、信頼できる医師に相談してみてくださいね」
加齢を重ねると、皮膚・脂肪・筋肉・骨といった顔を構成するすべてが変化していくため、顔の形も変わっていきます。生活習慣の見直しとたるみケアを続けつつ、必要に応じて美容医療を取り入れて、美しい輪郭をキープしていきたいですね。
(オトナンサー編集部)







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