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赤い“ポチ”…ニキビだと思ったら「粉瘤」! 根本治療は「手術」 汗ばむ季節は悪化“リスク増”

皮膚に赤い「できもの」ができた時にニキビかなと思いきや……。炎症を起こすと赤く腫れ、強い痛みを伴い、切開が必要になることもある「粉瘤」の疑問について皮膚科専門医に聞きました。

ニキビだと思ったら「粉瘤」だった! どうすればよい?(画像はイメージです)
ニキビだと思ったら「粉瘤」だった! どうすればよい?(画像はイメージです)

 皮膚に赤い「できもの」ができた時にニキビかなと思いきや、「粉瘤(ふんりゅう)」と呼ばれる腫瘍であるケースもあります。放置してもよいと思われがちですが、炎症を起こすと赤く腫れ、強い痛みを伴い、切開が必要になることもあります。汗ばむ季節にリスクが増加するという「粉瘤」の悪化を防ぐポイントや治療法について、皮膚科専門医の慶田朋子さんに聞きました。

赤み・腫れ・熱感・強い痛み…日常生活に支障も

Q.「粉瘤」とはどんなできものなのでしょうか。

慶田さん「粉瘤は、正式名称を『類表皮のう腫(るいひょうひのうしゅ)』といいます。皮膚と連続したのう腫性の袋が肌の下にでき、その中に角層が溜まります。毛穴が詰まっている黒ニキビとは全く異なり、のう腫なので自然に消えることはありません。

全身にできますが、とくに多いのは頭部、顔面、背部など。脂肪が多い部位にできると、だんだんと袋が大きくなり、直径数センチ以上になることもあります。額など骨に触れる部位では、袋が大きくなるスペースがないため肌表面に盛り上がってきます。

初期は痛みやかゆみなどの症状はほとんどないしこりですが、触ったり潰したりすると細菌が入って炎症を起こし、痛みが出ることもあります。これを『炎症性粉瘤』や『化膿性粉瘤』といい、抗生剤の内服などの治療が必要になります」

Q.汗ばむ季節に悪化しやすいのはなぜですか?

慶田さん「高温多湿な環境では細菌が増殖しやすいため、粉瘤に細菌感染して炎症や化膿を起こしやすくなります。炎症が進むと切開して膿を出す処置が必要になり、赤み・腫れ・熱感・強い痛みなど日常生活に支障が出るケースもあります。汗対策や肌の洗浄などで細菌の繁殖を防ぎつつ、早めに受診することをおすすめします」

Q.粉瘤の治療法にはどんなものがあるのでしょうか? 予防や悪化を防ぐ方法はあるのでしょうか。

慶田さん「根本治療は“袋ごと取り除く手術”です。炎症がない状態で行うと傷が小さく、治りも早くなります。炎症がある場合は、まず切開して膿を出してから、炎症が落ち着いて傷が安定するまで数カ月待ちます。その後、粉瘤の袋を取り除く手術を行います。

予防とケアのためには、汗をかいたら早めに洗い流す、皮膚を清潔に保つ、しこりをつぶさないことが重要です。摩擦による刺激も悪化につながるので、締め付けの少ない下着や衣服を選ぶのもよいでしょう」

 粉瘤はよくある良性のできものですが、放置すると炎症で強い痛みを伴い、治療が長引くことがあります。汗ばむ季節は特に悪化しやすいため、気になるしこりがある場合は早めに皮膚科で相談をするようにしましょうね。自己判断でつぶさず、正しい診断と治療を受けることが、トラブルを防ぐ近道です。

(オトナンサー編集部)

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慶田朋子(けいだ・ともこ)

銀座ケイスキンクリニック院長 医学博士

1999年、東京女子医科大学医学部卒業、同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、2011年に銀座ケイスキンクリニックを開設。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング」をかなえる美容皮膚科医として多くの患者から厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などの分かりやすい解説が人気で、テレビ、雑誌、ウェブなど多方面で活躍中。学会や論文などで、新しい皮膚科学を常に学び続け、発信を続けている。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)が好評。

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