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肌にも“5月病” かゆみ&湿疹出る人に“足りない”モノとは? 皮膚科専門医が解説

4月や5月になると、肌のトラブルで悩んでいる人は多いと思います。なぜ、春先は肌のトラブルが多いのか…。そんな「肌の5月病」について、皮膚科専門医に聞きました。

「肌の5月病」とは?
「肌の5月病」とは?

 「春からずっと肌の調子が悪い」「5月になると急に肌が荒れる」というような悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。実は、春の環境変化やストレスが積み重なり、5月に肌トラブルとしてあらわれる“肌の5月病”があるといわれています。そこで今回は、5月の肌トラブルの大きな要因となるストレスと肌の関係などについて、皮膚科専門医の慶田朋子さんに聞いてみました。

春は“ストレス増加”

Q.5月ごろの肌トラブルは、どのような原因が考えられるのでしょうか。

慶田さん「春先の肌は、乾燥しがちな冬を越え、バリア機能が低下して弱りきった状態です。そこに花粉やPM2.5などの刺激を受けると、赤みやかゆみ、湿疹などの肌荒れにつながります。そこから5月になると、気温の上昇にともなう汗や皮脂の過剰分泌、紫外線量の増加による肌ダメージなど、肌トラブルの原因も増えていきます。

また、春は寒暖差による自律神経の乱れ、生活環境の変化による精神的ストレスも増加。その結果、ホルモンバランスの乱れ、睡眠の質の低下につながります。そうした要因が春先から蓄積された結果、肌トラブルとして、5月ごろにあらわれます」

Q.精神的なストレスがかかると、肌ではどんな変化が起こるのでしょうか。

慶田さん「強い精神的ストレスは、“ストレスホルモン”と呼ばれるコルチゾールの分泌を増やします。コルチゾールの過剰分泌は、皮膚のバリア機能の低下、セラミドの分解、血流の悪化、表皮水分保持機能の低下、真皮コラーゲンの分解などを引き起こします。

また、ストレスを受けると、人間の体をつかさどる自律神経が“交感神経”優位になります。すると肌の血流が減少して代謝が下がり、肌のバリア機能が低下。さまざまな肌トラブルが起こりやすい状態になります。

さらに、精神的ストレスにより自律神経のバランスも乱れると、ホルモンバランスが乱れて皮脂の分泌量が増加。過剰に分泌された皮脂は酸化しやすく、くすみや肌への刺激になります」

Q.ストレスによる肌トラブルを軽減するために、日常でできるケアや習慣はありますか?

慶田さん「健康的な肌に必要な条件は、食事、睡眠、排せつ(腸内環境)、運動(血行)、ストレスコントロールの5つです。

ストレスによる肌トラブルは、体の内側から起きている不調なので、とにかくよく寝て心身をいたわることが必要です。友達と会話する、ご褒美にステーキといった高タンパク質の食材を食べるなど、ストレスを解消しながら、体が喜ぶことを増やすようにしてください。

とくに十分な睡眠は、肌の修復と再生に不可欠。ストレスによって乱れた自律神経も整えてくれます」

 ストレスによる肌トラブルは、心と体からのサインでもあります。生活リズムを整え、心身をいたわることで、肌は確実に応えてくれます。季節の変わり目こそ、自分を大切にするケアを取り入れて、健やかな肌を取り戻しましょう。

(オトナンサー編集部)

【閲覧注意】肌の5月病…放置するとどうなる? 結果がコレです! つらい!

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慶田朋子(けいだ・ともこ)

銀座ケイスキンクリニック院長 医学博士

1999年、東京女子医科大学医学部卒業、同大にて皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、2011年に銀座ケイスキンクリニックを開設。最新の医療機器と注入治療をオーダーメイドで組み合わせ、「切らないハッピーリバースエイジング」をかなえる美容皮膚科医として多くの患者から厚い信頼を得ている。皮膚の働きや美肌に役立つスキンケア、生活習慣などの分かりやすい解説が人気で、テレビ、雑誌、ウェブなど多方面で活躍中。学会や論文などで、新しい皮膚科学を常に学び続け、発信を続けている。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。著書「女医が教える、やってはいけない美容法33」(小学館)が好評。

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