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掃除で見つけた開封済みの目薬&塗り薬…「使用期限」内ならセーフ? 薬剤師が説く使用目安と正しい捨て方

開封済みの薬の使用目安や、正しい処分方法などについて、薬剤師に聞きました。

開封済みの薬の使用目安は?(画像はイメージ)
開封済みの薬の使用目安は?(画像はイメージ)

 自宅を掃除したとき、開封済みの目薬や塗り薬などが見つかり、使ってもいいのか迷った経験はありませんか。SNS上では「開封済み目薬って使用期限どのくらい?」「開封済みの塗り薬って1年越しに使ったらヤバい?」などの声が上がっています。

 こうした古い薬を見つけたとき、見た目がきれいだと使いたくなるかもしれませんが、使用期限内でも必ず捨てなければならないのでしょうか。開封済みの薬の使用目安や、正しい処分方法などについて、薬剤師の真部眞澄さんに聞きました。

目薬の使用目安は開封後1カ月

Q.見た目が変わっていなければ、1年前の塗り薬や目薬を使っても問題ないでしょうか。未開封、開封済みかどうかで違いはありますか。

真部さん「使用期限以内で未開封の場合は、直射日光を避けて涼しいところに保管するなど、箱に書かれた適切な保管条件を守っていれば使用することが可能です。しかし、1年前に開封済みの薬は見た目がきれいでも使わないでください。使用期限を迎えていなかったとしても、薬は一度開けると空気中の酸素や水分、細菌に触れてしまうため、その時点で箱に書かれた期限は無効です。使用期限はあくまで未開封の場合と理解してほしいと思います。

薬は食べ物と同じように鮮度が命です。いつのものか分からない不安を感じながら使用するのは健康にもよくありません。治すための薬で悪化すると困るため、期限が切れた薬は大掃除の際などに一気に捨ててしまうのがよいと思います。

薬の使用期限の目安についてですが、例えば目薬は、開封後1カ月が限界です。防腐剤が入っていても、どうしても細菌が繁殖しやすいものなので、古いものを使うとかえって角膜炎になったり、感染症を招いたりする恐れがあります。

チューブの塗り薬の場合は、開封後半年から1年以内が使用期限の目安です。指先が直接チューブの出口に触れるため、そこから雑菌が入り込んでしまいます。それによって成分が変質して酸化してしまうと、かえって皮膚炎を悪化させてしまうため注意しましょう。

また、病院でもらう軟こうが混ざったものは、混ぜた時点で周りの空気に触れているため、開封後1~2カ月が使用する目安となります。

中身の薬だけを取り出し、処方薬の薬袋や市販薬の箱などを捨ててしまう人がいますが、いつのものか分からなくなってしまいます。処方薬の薬袋は使い終わるまで残し、市販薬の場合は使用期限が書いてあるパッケージの箱を薬と一緒に必ず保管しましょう」

薬は「燃えるゴミ」でOK?

Q.薬は「燃えるゴミ」として捨ててもよいのでしょうか。処分時の注意点を教えてください。

真部さん「基本的には燃えるゴミとして捨てていただいて問題ありませんが、捨て方に注意していただきたいです。錠剤やカプセル剤は、そのまま捨ててしまうと子どもやペットが誤飲してしまうリスクがあります。キャンディーやラムネに見えて、つい手に取ってしまうのです。

そのため、薬はシートから全て出し、新聞紙やいらない封筒に入れて、中身が薬と分からない形にして出しましょう。薬のアルミシートについては自治体によって出し方が変わりますが、プラスチックのマークがあればプラスチックの資源ゴミに出してください。アルミは剥がさなくても問題ありません。

シロップ剤の場合は、薬品をそのまま流しに捨てるのは環境汚染につながるため、古い布や新聞紙などに吸い込ませてから燃えるゴミに捨てましょう。また、冷却スプレーなどのスプレー剤は、ガスを抜いてから不燃ゴミや資源ゴミに捨てるなど、自治体のルールに従って捨ててほしいと思います。

処方薬だと薬袋や説明書に名前が書いてあることが多いので、シュレッダーにかけたり塗りつぶしたりしてプライバシーを守るのが望ましいです。抗がん剤などの一部の処方薬については、環境や人体への影響が強いため、医療機関や薬局での回収が必要なものもあります。残薬がある場合はかかりつけ薬局にご相談ください」

【要注意】「えっ…知らなかった」 これが開封した薬の“使用期限の目安”です!

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真部眞澄(まなべ・ますみ)

薬剤師

東京薬科大学卒業後、日商岩井(現・双日)を経て、現在は現役薬剤師として 25 年
目、調剤薬局の最前線に立ち続けている。日々多くの患者に接する中で、5 年、10 年
と経つうちに薬の量が倍増していく現状を目の当たりにし、「初期に踏み込んだ対策
を伝えていれば」との強い後悔から、現在は「お薬だけに依存させない薬剤師」として
活動。40 代以降の世代を中心に、薬に頼りすぎない改善策を男女問わずアドバイス
している。また、心身の相関性を重視し、医療・心理・統計学的鑑定を用いたカウンセ
リングも実施。多角的な視点で健康寿命を延ばすための情報発信を続けている。

HP:https://m-inflore.com/

youtube.com/@まなママチャンネル カウンセリング:https://renfortune-bruk2bqw.manus.space/

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