「猫飼うとゴキブリいなくなる」という情報も…もしかして食べている? 注意点を獣医師が解説
ネット上では「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」という情報がありますが、本当なのでしょうか。獣医師に聞きました。

春になると、活動が活発になる害虫の一つがゴキブリです。急に出てくるようになり、びっくりした経験がある人は多いのではないでしょうか。ところで、ネット上では「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」という情報がありますが、本当なのでしょうか。獣医師の増田国充さんが解説します。
食べている可能性も
「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」といううわさは、事実の可能性もありますが、断定はできません。確かにそのような話を耳にしますが、一方で「猫を飼っても、ゴキブリを目にする機会はそれほど変わらない」という声も聞きます。
実際、私自身も長年猫を飼っていますが、1年を通して、全くゴキブリを見なかったという経験は今のところありません。そのため、一概に「猫を飼うとゴキブリがいなくなる」と断定はできません。
いなくなるかどうかは地域性や生活環境、生息しているゴキブリの数など、複数の要因が関係しているのではないかと思います。一方で、もし、猫を飼ってゴキブリがいなくなった場合は、猫がゴキブリにちょっかいを出している、さらには、口にしていることは十分にあり得ると思います。
猫の習性として、動いているものに強い関心を示す傾向があります。猫を飼っていたり、猫の動画を見たりしたことがある人は分かると思いますが、おもちゃを使って猫の関心を引こうとすると、急に目付きが変わり、おもちゃに向かって、一目散に飛び掛かる様子を見たことがある人は多いのではないでしょうか。
猫の視界にゴキブリという「何か動くもの」が入り、捕獲する本能が活性化して追いかけ、捕獲し、最終的にそれを口にする行為に至ると考えられます。この場合、狩りをする習性が関係していると思います。
人にもさまざまな性格があるように、強気な猫、臆病な猫など、さまざまな性格の猫がいます。加えて、ゴキブリそのものに関心を示すかどうかもそれぞれの猫によってさまざまです。
本能的な部分以外に年齢や体力、持病の有無など、捕獲をしない、あるいは捕獲が困難な猫もいますので、猫の性格だけがゴキブリの数の増減を反映しているわけではないと考えられます。
もし猫がゴキブリを捕まえて食べた場合、体調不良になる可能性があります。ゴキブリ自体がさまざまな細菌や寄生虫を保有しているからです。猫がゴキブリを口にしてしまうことで、回虫などの寄生虫が猫の消化器内に寄生する恐れや、消化管内の細菌バランスを乱し、おなかを壊す可能性もあります。
また、家庭内にいるゴキブリの中には、駆除剤などが体に付着しているものもおり、その薬品が中毒を招く可能性があります。猫が何か不調を示している様子が見られ、ゴキブリを誤食した可能性があれば、適切な処置が必要なので動物病院を受診しましょう。
(オトナンサー編集部)












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