梅雨に寝ても疲れ取れない…原因は「エアコン」のタイマー? 専門家が明かす“見落としがちな盲点”とは
梅雨に睡眠の質が下がる原因や対処法について、上級睡眠健康指導士に聞きました。

梅雨の時期は、ジメジメしていて寒暖差や気圧の変化も大きく、なんだか寝苦しいと感じる人は多いのではないでしょうか。では、この時期特有の寝苦しさや疲れが取れない感覚は、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか。梅雨の時期の寝苦しさの要因や理想の寝室の環境について、上級睡眠健康指導士の山本智子さんに聞きました。
湿度が高いと熱が体内にこもる
Q.エアコンをかけているのに朝起きると体が重いのはなぜでしょうか。湿度が高いと睡眠にどのような影響を与える可能性があるのでしょうか。
山本さん「“快眠”のためには、深部体温といって体の奥深く、内臓や脳などの温度を下げることが不可欠です。湿度が高いと皮膚からの汗の蒸発が妨げられてしまい、熱が体内にこもりやすくなります。また、室温の下げ過ぎといった外的要因や、ストレスなどで自律神経が乱れてしまうと、この機能がうまく働かなくなることがあります。
こうなると眠っているはずなのに睡眠が浅くなるため『起きたばかりなのに体がだるい』『疲れが取れない』といったことが起きやすいです」
寝室の理想の湿度とは?
Q.寝室の理想の湿度について、教えてください。また、その湿度を適正に保つために、すぐにできる対策はありますか。
山本さん「一般的に、部屋の湿度の理想は50%前後といわれています。就寝の約1時間前からエアコンをつけておくと、ちょうど入眠のタイミングで適正な湿度になるでしょう。
寝るときはタイマーをかける人も多いと思いますが、夜中にエアコンが切れてしまうと、室温や湿度の変化で中途覚醒してしまうこともあります。電気代はともかく、眠りの質を高めるという観点からは、エアコンは一晩中つけっぱなしにしておくのをおすすめします。
また、室温だけでなく寝具の中の環境も睡眠の質を大きく左右する要因になります。綿や麻など、吸湿性や放湿性の高い天然素材の寝具を使うと、湿気や熱のこもりを軽減できるため、快眠が期待できますね。
ちなみに、布団の中の環境としては温度は33度前後、湿度は室温と同じく50%前後といわれています。室温は気にしているけど寝具は特に意識していなかったという人は、肌に触れるシーツや枕カバーなどを見直していただくのも良いでしょう」
エアコンを使った湿気対策とは?
Q.布団に湿気をため込まないための、梅雨時期の寝具メンテナンス術について、教えてください。
山本さん「梅雨の時期は、そもそも外干しがしづらいタイミングが多いですから、寝具のメンテナンスは悩みどころですよね。布団乾燥機をお持ちであれば、もちろんそれを活用していただくのがベストかなとは思います。
もし家庭にあるもので工夫をするなら、エアコンの除湿機能と、扇風機やサーキュレーターを併用するのがよいと思います。特に直接風を当てるというのが、湿気を飛ばすためには重要ですね」
* * *
寝る前の室温だけでなく、就寝中の室温・湿度や、寝具内の環境にも気を配るのが快眠のコツのようです。タイマー機能や寝具の見直し、梅雨時のメンテナンスを意識してみると、寝苦しさを軽減できるかもしれません。
(オトナンサー編集部)











コメント