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“ポッコリおなか”放置で肝硬変に!? 焦ってやりがちな「極端な食事制限」がかえって逆効果なワケ

梅雨明けまでにポッコリおなかを改善する方法について、医師に聞きました。

ポッコリおなかを改善するには?(画像はイメージ)
ポッコリおなかを改善するには?(画像はイメージ)

 夏は薄着のため、体形が目立ちやすい季節です。おなかがポッコリしている状態に悩む人は多いのではないでしょうか。

 そもそも、おなかがポッコリしてしまうのはなぜなのでしょうか。梅雨明けまでに体形を改善する方法や、ポッコリおなかを放置するリスクなどについて、用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック(東京都世田谷区)院長で、健康運動指導士、健康スポーツ医、総合内科専門医・指導医の菊池真大さんに聞きました。

内臓脂肪の蓄積が原因

Q.そもそも、おなかがポッコリしてしまう主な原因について、教えてください。放置すると健康上、どのようなデメリットが生じる可能性があるのでしょうか。

菊池さん「おなかがポッコリしてしまう最大の要因は、内臓脂肪の蓄積です。内臓脂肪は糖尿病、高血圧、脂質異常症など生活習慣病の発症に深く関わり、動脈硬化や心筋梗塞のリスクを高めます。

また運動不足や高脂肪食、過食、アルコール習慣、睡眠不足、ストレスなどが重なると、肝臓に脂肪がたまりやすくなり、脂肪肝や代謝異常を引き起こします。特に内臓脂肪は肝臓に直接流れ込みやすく、肝機能の低下や炎症を招き、放置すると脂肪肝炎、肝硬変へ進展するリスクもあります。

さらに、姿勢の悪さや腹筋の低下、便秘、むくみもポッコリおなかを助長します。姿勢の崩れは代謝低下や腸の動きの悪化につながり、悪循環を生むため注意が必要です。見た目だけでなく、肝臓や全身の健康に影響するため、早めの改善が重要です」

Q.梅雨明けまでにポッコリおなかを改善することは可能なのでしょうか。そのためには、どのような取り組みが有効なのでしょうか。食事、運動の面などで教えてください。

菊池さん「梅雨明けまでの約1カ月で、おなかがポッコリした状態を改善することは可能です。ポイントは、内臓脂肪を効率よく減らす生活習慣を整えることです。

まず食事は、高脂肪食や間食、アルコールを控え、たんぱく質と野菜中心の食事に切り替えることが効果的です。特に夜遅い食事は脂質代謝を悪化させるため避けたいところです。

運動は、ウオーキングなどの有酸素運動を毎日20〜30分行うだけでも内臓脂肪が減少しやすくなります。加えて、姿勢改善や体幹トレーニングを取り入れると、腹圧が整い、見た目の変化が早く出ます。睡眠の質を整えることも重要です。

『たんぱく質と野菜中心の食事』『適度な運動』『姿勢改善や体幹トレーニング』『十分な睡眠』という4つの取り組みを組み合わせることで、ウエスト周囲径の変化やおなかの張り感の改善が期待できます」

Q.おなかポッコリの状態が改善しない行為またはかえって悪化させてしまう行為はありますか。

菊池さん「体形の改善を妨げるものとして、まず高脂肪食や甘い飲料、アルコールを摂取する習慣が挙げられます。これらの行為は内臓脂肪を増やし肝臓に負担をかけます。

また、運動不足や長時間の座位は代謝を低下させ、内臓が前に押し出されることで見た目をさらに悪化させます。

短期間で結果を求めて極端な食事制限を行うことも逆効果で、筋肉量が落ちて基礎代謝が低下し、かえって脂肪がつきやすくなります。これらの習慣を避け、継続可能な生活改善を行うことが、おなかポッコリ解消の近道です」

(オトナンサー編集部)

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菊池真大(きくち・まさひろ)

用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック院長 

慶應義塾大学医学部卒業。東海大学医学部客員准教授。米国ペンシルバニア大学消化器内科元博士研究員。日本アルコールアディクション医学会理事。

日本総合内科専門医、日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本内視鏡学会専門医、日本人間ドック健診専門医、日本病態栄養学会専門医、日本抗加齢医学会専門医。2024年、メタボとロコモを同時予防管理する未来志向型クリニックである「用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック」(東京都世田谷区)を開業。用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック(https://www.youga-naika.com/)。

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