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子どもに多い「手足口病」…実は大人がかかると重症化? 徹底すべき感染対策とは【医師解説】

手足口病の対策について、医師に聞きました。

大人が手足口病にかかると重症化?(画像はイメージ)
大人が手足口病にかかると重症化?(画像はイメージ)

 主に乳幼児が感染する「手足口病」が全国的に流行しています。自治体によっては、1医療機関当たりの患者報告数が警報レベルを上回っているケースもあり注意が必要です。

 実際にSNS上では「お盆前に子どもが手足口病になってしまった」「お盆に初めての家族旅行を計画していたのに、上の子が手足口病になってしまったのでキャンセル」という声のほか、「大人はかかりにくいけど重症化しやすいらしい」「何を飲み込んでも痛すぎ」といった声も上がっています。

 大人が手足口病にかかった場合、子どもより症状が重くなる可能性はあるのでしょうか。手足口病の注意点や感染対策などについて、対面診療とオンライン診療を提供するクリニックフォアの監修医・渥美義大さんが解説します。

大人が発症すると「歩行や仕事に支障」が出ることも

 手足口病はコクサッキーウイルスやエンテロウイルスなど複数のウイルスが原因で、主に子どもがかかる感染症です。ただし、大人も決して無縁ではありません。特に子どもの看病をする保護者は濃厚に接触するため、家庭内でうつるケースが少なくなく、注意が必要です。

 大人が発症した場合、子どもよりも症状が強く出やすい傾向が指摘されています。手足の発疹の強い痛みや喉の痛み、高い熱が出ることがあり、痛みで食事や歩行、仕事に支障が出ることもあります。一方で、発疹や軽い痛みのみで発熱を伴わない軽症のケースもあります。

 免疫力が低下している人や妊娠中の人が感染すると、症状が長引いたり合併症のリスクが高まったりする場合があるため、より注意が必要です。

回復後に「爪がはがれる」ことも

 手足口病には原因ウイルスを直接排除する特効薬やワクチンはなく、治療は症状をやわらげる対症療法が中心となります。発熱や痛みには解熱鎮痛薬、喉や口の痛みには刺激の少ない食事の工夫などで対応します。

 多くの場合、症状は1週間から10日ほどで軽減していきますが、痛みや発疹が思ったより長引くこともあります。また、まれに回復後しばらくたってから爪がはがれる「爪甲脱落症」といった経過をたどることもあります。

 もし高熱が続く、水分が取れない、頭痛や嘔吐(おうと)を繰り返すなど、いつもと様子が違う場合は医療機関への受診が必要です。

 こうした「救急に行くほどではないが、経過を見ながら対応したい」「一度受診したが長引いていて相談したい」という段階は、お子さんの場合は小児科の受診を推奨しますが、大人に関しては自宅から受診できるオンライン保険診療の検討も可能です。

家庭内での感染拡大を防ぐ「4つの対策」

 手足口病は、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)、水疱(すいほう)の内容物や便に触れることによる接触感染で広がります。特に便には症状が回復した後も数週間にわたってウイルスが排出されることがあり、おむつ交換やトイレの後の対策が重要です。家庭内での感染拡大を防ぐには、次のような工夫が役立ちます。

【感染対策】
・小まめなせっけんでの手洗い
・タオル、食器の共有を避ける
・ドアノブやおもちゃなど、よく触れる場所や物の清掃、消毒を行う
・生活空間や寝具を分ける

 子どもが手足口病にかかると、保護者は付き添いや看病で手一杯になり、自分の受診は後回しになりがちです。

 特に子どもの夏休み期間中は、共働き世帯や子育て世帯にとって「子どもを預けられず、自分も体調を崩したのに病院へ行けない」という状況が起こりやすくなります。「子どもの看病で手一杯」「自身も体調不良」「家を空けて病院に行けない」といった場合はオンライン診療を活用してみてはいかがでしょうか。

 子どもから大人への家庭内感染は決して珍しくありません。お子さんを看病する際は「自身が感染する可能性もある」という意識を持って対策を行ってください。

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが「手足口病」の感染に注意が必要な人の“特徴”です!

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渥美義大(あつみ・よしひろ)

内科認定医、糖尿病専門医

神戸大学医学部を卒業後、日本で初めて糖尿病教育入院を行い、糖尿病診療に定評のある東京都済生会中央病院で研修。糖尿病のみならず、総合診療、医学教育に関心があり同院にてチーフレジデント、糖尿病内科スタッフとして勤務。
現職では、若い世代の糖尿病など慢性疾患管理の向上などのため、質の高く、アクセスの良いプライマリーケアクリニックの実現を目指している。クリニックフォアグループ(https://www.clinicfor.life/doctors/atsumi/)。

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