肥満の原因は「ゆがみ」かも? 鏡を見るだけで分かる“セルフ診断術”
自分の体がゆがんでいるかどうかを調べる方法について、医師が解説します。

体のゆがみは腰痛や肩こりなどさまざまな症状を引き起こしますが、実は「太りやすさ」に直結しており、放置すると代謝が20%も低下するといわれています。自分の体がゆがんでいるかどうかを確認するには、どうすればよいのでしょうか。体のゆがみを簡単に調べる方法について、用賀きくち内科 肝臓・内視鏡クリニック(東京都世田谷区)院長で総合内科専門医、消化器病学会専門医の菊池真大さんが解説します。
座ったときはゆがみの状態が現れやすい
体がゆがんでいるかどうかを見分けるには、次の方法が有効です。
(1)立ったときの“重心の偏り”を感じ取る
真っすぐ立ったつもりでも、体がゆがんでいる人は左右どちらかの足に体重が偏り、片側の股関節や膝にわずかな緊張が生まれます。「足裏の接地感が左右で違う」「片側だけ沈むように感じる」「立っていると片脚に乗りたくなる」といった感覚は、重心の偏りを示す典型的なサインです。
(2)鏡の前で“肩の高さ”と“骨盤の傾き”を同時に見る
肩の高さが左右で違う場合、ほぼ必ず骨盤にも傾きが生じています。肩だけを見るのではなく、肩と骨盤を同時に観察すると、体幹のねじれや左右の曲がりの有無が驚くほど分かりやすくなります。おへそが中心からずれていたり、左右どちらかを向いていたりする場合は、いわゆる「骨盤の回旋(左右へのねじれ)」が疑われます。
(3)歩き始めた瞬間の“揺れ方”に注目する
歩行中よりも、歩き始めの一歩目にゆがみは強く現れます。片側の骨盤が先に動く、肩が左右どちらかに流れる、頭がわずかに揺れるといった動きは、筋活動の非対称を反映しており、姿勢異常の早期サインとして非常に有用です。
(4)座ったときの“骨盤の位置”、寝たときの足首の傾き具合を見る
座ったときの姿勢は、立位に比べて重力の影響が少ないため、ゆがみが純粋に現れやすいのが特徴です。椅子に座った瞬間、「坐骨が左右で均等に当たっていない」「片側だけ圧が強い」「自然と片方に体重を預けてしまう」と感じる場合、骨盤の傾きや回旋の疑いがあります。
また、あおむけで寝たときに足首が外側に大きく開く場合、股関節周りの外旋筋の過緊張、内転筋、内旋筋の筋力低下が考えられます。
(5)呼吸の“入りやすさ”を左右で比べる
両脇腹に手を当てて、深く息を吸ってみてください。胸郭(肋骨などの胸周り)がゆがんでいると、左右の肋骨の動きに差が生じ、「片側だけ息が入りにくい」「胸が広がりにくい」「肩がすぐ上がる」といった呼吸の癖が現れます。
(6)日常動作で“疲れやすい側”があるかを思い出す
階段で片脚だけ重く感じる、バッグを同じ側でしか持てない、片側の肩こりだけ慢性的に続くといった“偏った疲労”は、筋活動の非対称を示す最も分かりやすいサインです。体は無意識に負担の少ない側を選ぶため、行動の癖はゆがみの鏡のように働きます。
もし6つのうち、1つでも当てはまる場合、体にゆがみが生じ、筋肉の使われ方に偏りが出て、代謝が落ち始めている可能性があります。痩せやすい体にする上で、まずは自分の癖を知ることが重要です。無理に力を入れず、日々の動作を少しずつ整えてみてはいかがでしょうか。
(オトナンサー編集部)






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