ローンを残して逃げた妻に子を奪われた44歳男性、「面会」実現までの苦悶(下)
面会を果たすも、妻の姿はなく…
それから1週間。最終的には妻の方が根負けしたようで「場所はショッピングモール」「時間は1時間」という条件付きで面会の約束を取り付けることができたのです。しかし、当日、卓也さんがショッピングモールの入り口で待っていると、息子さん、娘さんを連れてきたのは義父と義母で、そこに妻の姿はありませんでした。
卓也さんがそのことを尋ねると、義母は「あの子は私のコピーなの! だから、あの子のことは私が全部知っているわ!!」と応酬してきたので、卓也さんは思わず苦笑いするしかなかったようです。さらに義父は「写真は1枚しかダメだ」「体調が悪いから20分で帰るぞ」「ここまでの交通費を払え」と無理難題を押し付けてきたのですが、とにかく、子どもたちと10カ月ぶりの再会を果たしたのです。空白の時間は、これから少しずつ取り戻していくしかないでしょう。
このように、別居した夫婦が「もう顔も見たくない」のは仕方ありませんが、一方で、親子はどうでしょうか。子どもたちの唯一の父親であり、血がつながった肉親であり、代えのきかない存在ですが、そのことは出産からずっと、そして別居後も何ら変わることはなく、親子関係は永遠に続いていくのです。
だからこそ、父親が子どもたちにどのように接し、どのように関わり、どのような影響を与えていくのかが、子どもたちの人生において極めて大事なのですが、妻は自分目線ではなく「子ども目線」で、そして相手を夫ではなく「子の父親」と思って、見てほしいところです。
(露木行政書士事務所代表 露木幸彦)


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