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虫歯じゃないのに歯がしみる…「知覚過敏」なぜ起きる? 毎日の歯磨き&ホワイトニング時の注意点とは

知覚過敏の原因や改善法、ホワイトニング時の注意点などについて、専門家に聞きました。

知覚過敏の原因は?(画像はイメージ)
知覚過敏の原因は?(画像はイメージ)

 7月25日は「知覚過敏の日」です。虫歯ではないのに歯がしみる「知覚過敏」は、日本の成人の約6割が経験するといわれています。知覚過敏は、歯磨きや食生活など日常の習慣が影響するほか、歯科医院でのホワイトニング後に一時的な症状として現れることもあります。

 知覚過敏の原因や改善法、ホワイトニング時の注意点などについて、愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教の前迫真由美さんに聞きました。

成人の約6割が経験する「知覚過敏」とは?

Q.そもそも、そもそも知覚過敏とはどのような症状で、なぜ起こるのでしょうか。また、「歯のホワイトニング」の際に歯がしみることがあるといわれますが、知覚過敏との関係について教えてください。

前迫さん「知覚過敏とは、冷たい飲み物や食べ物、歯ブラシの接触、冷たい空気などの刺激によって、歯に『キーン』とした一時的な痛みやしみる感覚が生じる症状です。Haleonジャパンの調査によると、実は、日本の成人の約6割が、歯がしみる症状を感じているといわれています。

通常、歯の表面は『エナメル質』という硬い組織に覆われていますが、強いブラッシングや歯ぎしりなどでエナメル質がすり減ったり、酸性の飲食物によってエナメル質が溶け出したりすると、その内側にある象牙質が露出しやすくなります。また、加齢や歯周病などによって歯茎が下がることでも、象牙質が露出することがあります。象牙質には神経につながる細い管が存在するため、露出すると、外部からの刺激が歯の神経に伝わりやすくなり、『しみる』症状が起こります。

歯科医院で行うホワイトニングも知覚過敏症状を引き起こす要因の一つとして知られています。ホワイトニング材は歯の内部まで浸透して色素を分解しますが、その過程で歯の神経が刺激を受けることで、一時的にしみる症状が現れることがあります。

ただし、多くの場合は一過性であり、適切なケアによって症状の軽減が期待できます」

知覚過敏は改善できる?

Q.知覚過敏を改善することは可能なのでしょうか。そのためには、どのような取り組みが求められるのでしょうか。

前迫さん「知覚過敏は原因によって異なりますが、多くの場合、適切なケアによって症状の改善が期待できます。まず重要なのは、なぜ歯がしみているのか原因を確認することです。知覚過敏ではなく、虫歯や歯の亀裂、歯周病など別の疾患が原因となっているケースもあります。

そのため、しみる症状が続く場合や悪化している場合は、自己判断せず、歯科医院で診断を受けることをおすすめします。

知覚過敏が疑われる場合は、知覚過敏用ハミガキの使用やブラッシング方法の見直しが有効なことがあります。歯科医院でブラッシング指導を受けたり、口腔全体の状態を確認したりすることも、症状の改善や再発予防につながります。症状を我慢したり見過ごしたりせず、早めに適切なケアを行っていただきたいと思います」

知覚過敏を防ぐには?

Q.知覚過敏を防ぐにはどうしたらよいのでしょうか。

前迫さん「知覚過敏を予防するためには、歯や歯茎に過度な負担をかけない生活習慣や口腔ケアを継続することが大切です。歯ブラシは硬すぎないものを選び、力を入れすぎずにやさしく磨くようにしましょう。また、知覚過敏ケア用の歯磨き粉を日常的に取り入れるホームケアと、定期的な歯科受診による専門的なケアの両輪が重要です。

歯科医院で行うホワイトニングでは、一時的に歯がしみることがあります。そのため、もともと知覚過敏症状がある人や、しみやすさが気になる人は、施術前に歯科医師に相談するとよいでしょう。施術前から知覚過敏ケア用の歯磨き粉を使用することで、ホワイトニング中のしみる症状の軽減に役立つ可能性があるという報告もあります。ホワイトニングを受ける場合は、施術後だけでなく、施術前からのケアも意識することをおすすめします。

一方、市販されているセルフホワイトニング用品は、歯科医院で行うホワイトニングとは目的や作用が異なる場合があります。これらの製品の多くは、歯の表面に付いた着色汚れ(ステイン)を落とすことを目的としているため、歯そのものの色を変化させることを目的とした歯科医院でのホワイトニングとは、アプローチが異なります。

市販のセルフホワイトニング用品を使用すること自体が問題というわけではありませんが、製品ごとの特徴や使用方法を確認し、推奨されている使用頻度を守ることが大切です。歯を白くしたいという思いから必要以上に使用すると、歯や歯茎に負担がかかることがあります。

また、『人気だから』『話題だから』という理由だけで選ぶのではなく、ご自身の歯の状態に合った製品を使用することが大切です。白い歯を目指すことは、その前提として歯の健康を守ることが欠かせません。

知覚過敏が気になる、あるいは歯のホワイトニングを検討する際には、歯科医師に相談し、ご自身に適した方法を選択することをおすすめします」

(オトナンサー編集部)

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前迫真由美(まえさこ・まゆみ)

愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教

愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座に所属。専門は歯科保存科、審美歯科。日本歯科保存学会認定医、日本審美歯科学会認定医、米国審美歯科ボード専門医。

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