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【牛タンの日】意外と知らない「牛タン」の栄養 実は“健康な体作り”に重要 「豚タン」との違いも 管理栄養士が解説

9月10日は「牛タンの日」です。そこで、管理栄養士に「牛タン」の栄養と、「豚タン」との栄養の違いなどについて聞きました。

「牛タン」のイメージビジュアル
「牛タン」のイメージビジュアル

 焼き肉で好きな部位を挙げるとしたら、「牛タン」と回答する人は、多いのではないしょうか。ところで、9月10日は「牛タンの日」です。仙台牛たん振興会が、牛タンのおいしさと食文化を広めるために制定しました。そこで、たいや内科クリニック(愛知県豊田市)に所属する管理栄養士の林安津美さんに「牛タン」の栄養と、「豚タン」との栄養の違いなどについて聞いてみました。

野菜や海藻、キノコ類などを組み合わせるのが良い

Q.牛タンに含まれている栄養素を教えてください。

林さん「牛タンは、タンパク質をはじめ、ビタミンB群、鉄、亜鉛などを含んでいます。タンパク質は、筋肉や皮膚、髪、血液など、私たちの体をつくるために欠かせない栄養素です。筋肉量の維持や、健康な体づくりのためにも大切です。

また、牛タンにはビタミンB群が含まれています。中でもビタミンB12は赤血球の形成や神経機能の維持に関わり、ビタミンB2やナイアシンなどは、食事から摂取した栄養素を体内でエネルギーとして利用する際に必要です。そのため、『牛タンを食べれば疲労が回復する』と言い切るよりも、エネルギー代謝を支える栄養素を摂取できる食品と考えるとよいでしょう。

さらに、鉄や亜鉛も含まれています。鉄は赤血球中のヘモグロビンの材料となり、全身へ酸素を運ぶために必要な栄養素です。亜鉛は、味覚を正常に保つほか、タンパク質の合成や免疫機能などにも関わっています。

一方で、牛タンはタンパク質だけでなく脂質も比較的多く含む部位です。焼き肉などでは塩やタレによって塩分の摂取量も増えやすいため、『栄養があるからたくさん食べる』というより、適量を楽しみ、野菜や海藻、キノコ類などを組み合わせて食事全体のバランスを整えることが大切です」

Q.ちなみに「豚タン」の栄養素も教えてください。

林さん「牛タンと豚タンは、どちらもタンパク質やビタミンB群、鉄、亜鉛などを含んでいますが、栄養価には違いがあります。

特徴的なのは、豚タンは牛タンよりビタミンB1が多いことです。ビタミンB1は糖質からエネルギーをつくる際に必要な栄養素なので、ご飯などの主食と一緒に食べる場合にも相性のよい栄養素といえます。

一方、牛タンはビタミンB12が豊富です。ビタミンB12は正常な赤血球の形成や神経機能の維持に必要な栄養素です。

また、意外に思われるかもしれませんが、牛タンは脂質が比較的多い部位です。100グラム当たりで比較すると、一般的に豚タンより牛タンの方がエネルギーや脂質が多くなります。

そのため、『牛タンの方が栄養価が高い』『豚タンの方が健康によい』と単純に考えるのではなく、それぞれに含まれる栄養素の特徴を知り、適量をバランスよく楽しむことが大切です」

(オトナンサー編集部)

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林安津美(はやし・あつみ)

管理栄養士

大学卒業後、JAあいち厚生連に入職し、37年間にわたり病院の管理栄養士として勤務。その間、豊田厚生病院や安城更生病院の技師長として17年間在籍。

2022年5月より「たいや内科クリニック」に入職。病態栄養専門管理栄養士や日本糖尿病療養指導士、腎臓病療養指導士、がん病態栄養専門管理栄養士、和漢薬膳師などの資格を生かし、患者の思いに親身に寄り添う親切、丁寧な栄養指導に努めている。

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