台風で他人の家の瓦、車に直撃…「車両保険」使うと損する? スマホでできる“被災前の備え”【FPに聞く】
火災保険や車両保険に入っていても補償されないケースについて、専門家に聞きました。

台風や豪雨などで被災したときに備えて、火災保険や車両保険に加入している人は多いのではないでしょうか。ただ、場合によっては補償されないケースもあります。
そこで、補償対象となる基準や、いざという時スムーズに保険金を受け取るために今からできる下準備などについて、保険のプロである1級FPのもっちゃんさんに聞きました。
地盤面から45センチを超える浸水でなければ補償されず
Q.台風や大雨による雨漏りや床下浸水について、火災保険でカバーされる基準を教えてください。
もっちゃんさん「多くの保険会社では火災保険の中に水災補償・風災補償を含みますが、補償される基準には明確な境界線があります。
例えば雨漏りは風災補償の対象ですが、単なる建物の経年劣化による雨漏りは補償されません。例えば『台風の強風で瓦が飛んだり窓ガラスが割れたりして、その穴から雨が吹き込んで雨漏りした』という因果関係が求められます。
水災補償は浸水などが該当し、床上浸水、または地盤面から45センチを超える浸水があった場合か、損害割合が建物の時価30%以上だった場合に補償すると定められています。
地盤面は基礎の根元から測るため、かなり高さがあり、床下浸水では対象外になることが多いです。そのため、ハザードマップを見て、45センチを超える浸水が起きそうになければ、特約をつけない人もいらっしゃいます」
Q.飛んできた他人の家の瓦で車が傷ついた場合、自分の車両保険は使えるのでしょうか。等級は下がりますか。
もっちゃんさん「車両保険には一般型とエコノミー型がありますが、いずれも台風の飛来物によって車が傷ついた場合は補償されます。相手への損害賠償は難しいので、事故という扱いで1等級下げて自分の車両保険で直すのが基本ですが、保険料が上がるので注意が必要です。
保険料増額分の負担よりも修理代の方が安いケースもあるので、保険を使わず自分で修理代を負担する人もいらっしゃいます。保険会社に見積もりを出してもらい、どちらが安く済むかを確認してから車両保険を使うか決めると良いでしょう」
Q.被災した際、保険金をスムーズに受け取るために、事前にスマホで撮っておくべきものはありますか。
もっちゃんさん「被災を証明する写真は被災後ではなく、比較のために被災前にも撮っておく必要があります。建物の場合だと、全体像が分かる外観4方向を撮るのが基本で、屋根の瓦やひさし、外壁、ベランダの割れや傷などの現状をしっかりと撮っておくのが望ましいです。あと、天井のシミや雨漏りのところも残しておくと良いと思います。
車の場合でも、外観4方向で大きなへこみや傷がないかを撮っておくと、被災した箇所の証明がスムーズに進むため、保険金を早期に受け取りやすくなるでしょう」
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火災保険や車両保険は、補償対象となる被害の定義が厳密に定められており、浸水などの度合いによっては対象にならないケースがあるようです。また、飛来物による破損でも、車両保険を使うかどうかの判断を迫られる場合があります。被災した箇所を証明しやすくするためにも、車や家は定期的に写真を撮っておき、いざという時に備えると良いでしょう。
(オトナンサー編集部)





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