勤務中の昼休憩は「一人で過ごしたい」派が多数? 賃金が発生しない時間帯の職場の人との“関わり方”
職場の人間関係で悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、職場の人間関係の中でも“お金が発生しない時間帯”での付き合い方について考えます。

職場における悩みとして多いのが、人間関係に関するものです。大きなトラブルがなくても、職場の人にはどうしても気を遣いますし、何かとストレスを感じることも少なくありません。また、職場の人とどこまで深い関係を築きたいかは、人によって大きく異なります。例えば、プライベートでも親しくしたいと思う人もいれば、給与が発生する時間以外はできるだけ関わりたくないという人も……。今回は、職場の人間関係の中でも“お金が発生しない時間帯”での付き合い方について考えます。
職場の昼休みは一人で過ごしたい? 仲間とワイワイ過ごしたい?
学生時代、筆者はアルバイト先の休憩室が苦手でした。職場に早く到着しそうなときは駅を無意味に歩きまわって時間をつぶしたり、昼休みは商業ビルのフリースペースで過ごしたりしていたほどです。
主婦の方が学生の私に気遣ってなのか、「暑いね」「大学どう?」などと声をかけてくれました。そうした雑談に対して“一人で好きに過ごしたい”という思いに加え、休憩時間に気遣って話しかけていただくことに申し訳なさも感じていました。
当時、“休憩室を避ける私はおかしいのかも” “バイトのスキマ時間のことで悩むなんて変だよな”と、ふと思ったこともあります。
SNSが普及した今、「休憩中の雑談が苦手」「勤務時間中は時給が発生しているから話せるけど、時給未発生の時間はムリ」といったコメントを目にするようになりました。これらのコメントを見た際は共感し“自分だけじゃなかった”と救われた気持ちになりました。
オフィス移転のサポートやデザイン・レイアウトなども行うプラス(東京都港区)が2023年8月9日にオフィスで働く500人を対象とした「【職場の居心地WEB調査】第9回 「昼休み、『一人』派?『誰かと一緒』派?」」では、職場の昼休みを一人で過ごしたい人が“多数派”となっています。同調査では、「一人で過ごしたい」と回答した人が66.2%と最多で、「同じ部署・チームのメンバーと過ごしたい」が17.2%、「同僚や仲の良い同僚と過ごしたい」が13.0%、「近くの席の人と」が2.8%、「その他」が0.8%となっています。
同調査の結果にもいえるように、職場の昼休みを一人で過ごしたいという人は多くいます。休憩時間に昼寝をしたりSNSを見たりしたいと考えている人は、珍しい存在では決してありません。
特別な事情がない限り、昼休みにスマホに没頭するのは印象が悪いという職場もありますが、昼休みをこのようなスタイルで過ごしたいと思っている人は少なくありません。
「飲みニケーション」不要派が多数派だが……職場のイベントにお金を“快く”払える?
職場の飲み会をめぐっても賛否が大きく分かれています。必要性を主張する声がある一方で、「飲み会の強制参加は飲ハラ(アルハラ)」「自由参加をうたっていても強制参加のようなもの」といった声も多いです。
「X」では、職場の飲み会について、「不要」「必要なんてあるの?」「なんで会社の人とプライベートの話をしないといけないの」「会社や上司の不満を共有するだけの場」といった声と同時に、「今までオンラインでしか話したことがなかった人と実際に会って、仲良くなった」「意外にも上司とアイデアを共有することができた」「職場の人間関係いいかどうかで仕事の楽しさって数倍違う。仲良い人となら行きたいし、嫌いな人とは行きたくないよね」などという声があり、飲みニケーションにネガティブな意見を持つ人の方が多いものの、必要性を感じている人もいました。この問題の複雑さが改めて垣間見えました。
加えて、筆者が個人的に議論を呼ぶと思うのが、昼休みに各自負担で2000~3000円ほどの、ちょっとリッチなお弁当を注文することです。
多くの社会人にとって2000~3000円のお弁当は家計に大打撃を与えるほどではありませんが、気軽に払える価格ではないと思います。
ちなみに、筆者は高級弁当を職場で食べるなら、好きなお弁当をデパ地下などで買って自宅でのんびり食べたいタイプ。一方、筆者の友人はこの企画を楽しみにしていて、ネガティブな感情はまったくないようでした。友人同士でも意見が分かれ、お互いの考えを理解し合うことはできませんでした。
“職場の人と勤務時間外は関わりたくない”と思っていた筆者だが……心境に変化も
筆者は職場の人との深い付き合いに否定的でした。“昼休みはスマホを見るか昼寝をしたい” “職場の人との高級料理よりも、自宅でのカップラーメンの方が満足度が高い” “職場の人にLINEは教えたくない”と思っていた時期もありました……。
しかし、数多くの職場を経験する中で、職場の人との関係性についての考え方が、少しずつ変わっていきました。今は、職場の人に対して“この人のことをもっと知りたい” “他愛のない会話をしてみたい”と思うこともあります。
職場の人と賃金が発生しない時間に心地よく付き合えるかどうかは、その人との相性や職場への愛着度が大きく関わると思うようになりました。
西田梨紗



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