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【防災の日】災害発生時に避難誘導、救助活動…「防災士」とは?

9月1日は「防災の日」です。近年よく見聞きする「防災士」とはどんな活動をする人たちなのか、またはどんな観点で生活を送っているのかなど、防災士に聞きました。

防災士のイメージビジュアル
防災士のイメージビジュアル

 9月1日は「防災の日」です。1923(大正12)年9月1日に発生した関東大震災の大惨事を教訓として、防災対策の重要性を広く国民に理解してもらうために制定されました。近年、ニュースやインターネットなどで「防災士」という言葉を見聞きしたりします。「防災士」とは、日本防災士機構が認証する民間資格で、「自助・共助・協働」を原則として社会のさまざまな場で防災力を高める活動を行っています。そこで、気象予報士で防災士の橋本真希さんに、災害に備える活動をしている防災士としての観点や、習慣などについて聞いてみました。

日常生活の延長として備える

Q.まず、防災士が身につけている知識やスキル、活動内容について教えてください。

橋本さん「防災士は、レスキュー隊のような救助のプロではありませんが、『自助・共助・協働』の理念に基づいて、地震や津波はなぜ起こるのか、どのような被害が想定されるのかなど災害のメカニズムや避難・救命救急に関する基礎的な知識とスキルを幅広く学んでいます。

まずは自分自身の安全を確保した上で、家族や地域、職場の人々と助け合い、減災や地域の防災力向上に努める役割を担っています。

実際の災害時には、避難所の受付や情報の整理、高齢者や子どもへの支援、物資配布の調整など、避難所運営のサポートにおいて力を発揮する防災士も少なくありません」

Q.防災士の資格を取得してから意識の変化などはありましたか?

橋本さん「資格取得後は震災をはじめ、災害全般について想像力が働くようになり、備えをすることが習慣化しました。

日頃から今ここで被災したらどのように動くべきかを考え、普段から食べている食品を少し多めに買い置きして使ったらその分を買い足す『ローリングストック』を意識しています。

日常生活の延長として備えることで、食べ慣れていないものに抵抗があったり、アレルギー対応が必要だったりする場合は、普段から食べ慣れているものがあると安心感がありますね。

また、防災士だからというわけではなく、2016年の熊本地震は本当に驚きました。本震よりも大きな余震が来る可能性があることは学んでいましたが、『余震は本震より弱い』という思い込みが完全に覆された経験ですね。大切なのは、大きな地震が起きたときに『これより大きな地震は続けて来ないだろう』という思い込みをしないこと。気象庁では現在、連続する地震に対して『余震』という表現を使わず、一律で『地震』という表現もして警戒を促しています」

Q.防災士の観点から、震災に備えて一番に意識するべきことは何でしょう?

橋本さん「震災は予測することが難しく、いつ、どこで起こるかわかりません。昼間なのか、夜間なのか、そのとき家族はそろっているのか。さらには旅行先で被災することも考えられます……。

時々でも『もしも今、ここで大地震が起こったらどう行動するべきか』ということを考えてみるだけでも減災の大きな一歩につながります。

また、必要な備えは人それぞれ家族構成や状況によっても異なり、小さな子どもがいる、体が不自由な高齢者がいる、持病やアレルギーを持っているなど、『今の状況に合わせた』……いわゆるオーダーメードの防災・備蓄を意識することが大切です。

災害の規模が大きければ大きいほど、消防や警察といった公的な救援が届くまでに時間がかかります。まずは、自分の命を自分で守る『自助』。最近都市部では特に近所付き合いの機会が減っていますが、家族だけではなく近隣住民同士で助け合う『共助』も不可欠であることを心得ておいてください」

 防災というと敷居が高いように考えがちですが、普段の買い物時に少し意識をする、ふとしたときに想像力を膨らませる習慣を身につけるだけでも十分「防災」になり得ます。いざというときのために、近所の人とすれ違ったときにあいさつを交わすなど、無理のない範囲で周囲と顔見知りになっておくだけでも“一歩”になります。

(オトナンサー編集部)

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