「無糖炭酸水」は歯に影響する? 知覚過敏を防ぐ“正しい飲み方”とは
無糖炭酸水と知覚過敏の関係や、知覚過敏を放置するリスクについて専門家に聞きました。

健康志向から無糖炭酸水を選ぶ人が増えています。一方で、飲み方によっては歯に負担をかけることもあるといわれています。無糖炭酸水と知覚過敏の関係や、知覚過敏を放置するリスクについて愛知学院大学 歯学部 保存修復学講座 助教の前迫真由美さんに聞きました。
無糖炭酸水は歯に影響する? 飲み方で気をつけたいこと
Q.健康志向の高まりで無糖の炭酸水を飲む人が増えています。無糖の炭酸水を飲む習慣は、知覚過敏に影響することがあるのでしょうか。また、飲み方で気を付ける点があれば教えてください。
前迫さん「『無糖なら歯に影響はない』と思われがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。糖は虫歯の原因になる一方で、酸は歯の表面を覆うエナメル質を少しずつ溶かす原因になります。
無糖炭酸水は、砂糖入りの炭酸飲料や酸味の強い飲み物に比べると歯への影響は小さいと考えられますが、炭酸水は弱酸性の飲み物です。そのため、頻繁に飲んだり、長時間にわたって少しずつ飲み続けたりする習慣がある場合は、歯の表面のエナメル質が酸の影響を受ける可能性があります。
エナメル質が酸によって溶け出すと、象牙質が露出しやすくなり、結果として知覚過敏症状が起きるリスクが高まることがあります。また、同じ無糖の炭酸水でも、風味づけや酸味料などを含むものでは、酸性度が高い場合があります。『無糖だから安心』と考えず、飲む頻度や飲み方に注意することが大切です。
さらに、炭酸水だけでなく、スポーツドリンクや果汁飲料なども酸性飲料であり、日常的に摂取している人は注意が必要です。『だらだら飲みを避ける』『飲んだ後に水で口をすすぐ』など、歯に負担をかけにくい飲み方を意識するとよいでしょう。知覚過敏症状は生活習慣の積み重ねによって生じることが多いため、日頃から歯に負担をかけない習慣を心掛けることが大切です」
知覚過敏を放置するリスクとは?
Q.知覚過敏を放置すると、どのようなリスクが生じる可能性があるのでしょうか。
前迫さん「知覚過敏は、『一時的にしみるだけ』と軽く考えられがちですが、放置することで口腔(こうくう)内の健康に影響を及ぼす可能性があります。
例えば、歯がしみると、その部分に歯ブラシを当てるのを避けてしまい、十分に磨けなくなることがあります。その結果、磨き残しが増え、虫歯や歯周病のリスクが高まることが考えられます。
また、しみる歯を避けて反対側の歯ばかりでかむようになったり、冷たいものや熱いものを避けたりすることで、食事が楽しみにくくなることもあります。場合によっては、食べるものが偏り、栄養バランスに影響することも考えられます。
知覚過敏は一瞬の不快症状として見過ごされがちですが、歯磨きや食事といった日常生活に支障を来し、口腔内全体の健康にも関わる可能性があるため、早めに対処することが重要です」
(オトナンサー編集部)





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