「子宮頸がん」の初期症状はほぼ“なし”…? 放置厳禁な“出血のサイン”とは【産婦人科医に聞く】
子宮頸がんに初期症状はあるのでしょうか。受診の目安や予防法について、産婦人科医に聞きました。

見逃されやすい女性の病気の一つが「子宮頸がん」といわれています。予防策としてワクチンの積極的推奨が進められていますが、子宮頸がんに初期症状はあるのでしょうか。受診の目安や予防法について、神谷町WGレディースクリニック(東京都港区)院長で産婦人科医の尾西芳子さんに聞きました。
不正出血に要注意
Q.そもそも「子宮頸がん」とはどのような病気なのでしょうか。
尾西さん「子宮のがんには2つあります。子宮の入り口にできる『子宮頸がん』と子宮の中にできる『子宮体がん』です。
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)と呼ばれるウイルスが原因で起きることがほとんどで、このウイルスは性交渉で感染します。また子宮体がんに比べ若い世代で発症することが多く、20歳から40歳にかけて急増し、35~39歳が一番多い罹患年齢になります」
Q.子宮頸がんに初期症状はあるのでしょうか。受診すべき目安について教えてください。
尾西さん「多くの場合、初期症状は出ないのですが、子宮の入り口にHPVが感染することで炎症を起こすため性交時の出血や、生理ではないときの不正出血などで受診して気付くことがあります。その他、おりもののにおいなどで気付く場合もあります。
ただ症状が出てから受診する場合より定期的な子宮頸がん検査を行う中で見つかることが多く、その場合は早期に発見することができるため治療もより簡単な治療で済む場合が多いです。症状がないからと検診を怠らず定期的に検診をするようにしましょう」
Q.子宮頸がんを予防する方法はあるのでしょうか。
尾西さん「先述のように、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が主な原因ですのでまずは子宮頸がんワクチンを打つことをお勧めします。
現在、国では小学6年生から高校1年生を対象に定期接種を行っていますが、これは性交渉を始めるより前の年齢に打つことで、その後の感染予防が最大になるためですが、性交渉をしたことがあるからもう接種できないということは全くありません。
現在のワクチンではHPVのうち7種類の子宮頸がんの原因となるウイルスと、尖圭コンジローマという性病の原因となるウイルス2種類の計9種類に関して予防効果があるため、性交渉をしたとしても全部のウイルスに感染するということはほとんどなく、現在かかっていないウイルスに関しては予防効果があるため、ワクチン接種は性交渉の経験がある人にも効果が期待できます。
またコンドームを使用することもHPVの感染予防になるため、ピルなどで避妊をしている場合もコンドームの併用をお勧めしています。
日常生活で気を付ける点としては、HPVは8割の女性が生涯で一度はかかるといわれるほど多いウイルスですが、ほとんどの場合自分の免疫力で退治できてしまうため子宮頸がんまで進行することは少ないです。
ただ免疫力が落ちているとウイルスを排除できず感染し続けてしまい、最終的に子宮頸がんを発症することになります。そのため、『喫煙しないこと』『しっかり食事を取ること』『睡眠を十分取ること』など自分の免疫力を高めることが重要になります。
繰り返しにはなりますが、進行する前に早期発見することで『大事』に至らずに済むので、毎年の子宮頸がん検診は欠かさずに受診するようにしましょう」
(オトナンサー編集部)

















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