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義実家で「手伝わなくていいのよ」と言われた…甘えちゃダメ?  “角を立てない返し方”とは【マナーのプロ解説】

義実家に行った際、家事は手伝うべきなのでしょうか。マナーの専門家に聞きました。

義実家に行ったとき、家事を手伝うべき?(画像はイメージ)
義実家に行ったとき、家事を手伝うべき?(画像はイメージ)

 お盆やシルバーウイーク、年末年始などに義理の実家に帰省する人は多いと思います。その際、義実家の家事をどの程度手伝うべきか悩むケースも少なくありません。

 義実家に行った際、家事は手伝うべきなのでしょうか。ヒロコマナーグループ代表で、企業価値を高める人財育成コンサルティングをはじめ、皇室のマナー解説やNHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」などのマナー指導などでも活躍するマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに聞きました。

「行けません」とだけ伝えるのはNG

Q.そもそも、お盆や連休、年末年始などに「義理の実家への帰省」は毎回必ず行くのがマナーなのでしょうか。仕事や体調などの事情で「帰省しない」選択をする場合、角を立てないスマートな伝え方はありますか。

西出さん「義理の実家への帰省は『毎回必ず行かなければならないマナー』ではありません。お盆や連休は、家族が集まる大切な機会ではありますが、仕事の都合や体調、子どもの予定、移動の負担など、それぞれ事情があります。大切なことは『行くことそのもの』よりも、相手を大切に思っている気持ちが伝わるかどうかです。

帰省できない場合に避けたいのは、直前になって一方的に『今回は行きません』とだけ伝えることです。

例えば『今回は大変残念なのですが、仕事の都合で伺うことが難しそうです。楽しみにしていたので、また改めてゆっくり伺わせてください』『今回は本当に心苦しいのですが、体調を整えることを優先させていただくことにします。万全な体調でお会いできるのを楽しみにしています』など、『行けない理由+残念に思う気持ち+次につながる言葉』の3ステップで言葉を添えると、気持ちは伝わりやすくなります」

「手伝わなくていい」と言われたら?

Q.義実家に滞在中、台所仕事や片付け、掃除などの家事はどこまで手伝うのが適切でしょうか。また、義母から「手伝わなくていいのよ」と言われた際、どう立ち回るのが正解ですか。

西出さん「義実家での家事について、最も大切なのは『手伝うこと』よりも『勝手にやらないこと』です。手伝いに関しては、まず一度、『何かお手伝いできることはありますか?』と尋ねることです。

よかれと思って台所に入り、食器を片付けたり、冷蔵庫を開けたり、調理器具を触ったりすると、相手によっては自分の生活空間に踏み込まれたように感じる場合があります。また、片付けや掃除もその家のやり方があります。ゴミ捨てもその地域によって決まりはそれぞれのため、『ここに置いてもいいですか?』などを随時質問しながら進めることが大切です。

一方、義母から『手伝わなくていいのよ』と言われた場合は、『ありがとうございます。でも普段ご一緒できないので、今日くらいは、何かあればさせてください』と言っても問題ではありません。何度も『いえ、やります』『何かやらせてください』と押し問答するのは控えましょう。

その上で、食事が終わったら自分の食器をまとめる、使ったものを元に戻す、子どもが散らかしたものを片付けるなど、“自分たちが増やした負担は自分たちで減らす”という意識を持つとよいでしょう。

また『買い物の荷物を持つ』『電球を取り替える』など、相手の家のルールに関与することなくできることはたくさんあります。大切なのは、『何でもやる人』になることではなく、『相手が助かることを、相手のやり方を尊重しながらする人』になることです。もちろん、これらもすべて、きちんと確認を取った上で行うことを忘れないようにしましょう」

手伝い過ぎてもNGな理由

Q.もし良かれと思って必要以上に手伝い過ぎてしまった場合、義実家側にどのような負担を与えてしまう可能性があるのでしょうか。

西出さん「『手伝い過ぎること』も、相手に負担を与える場合があります。例えば調味料を置く位置、食器のしまい方、洗い物の順番、布巾の使い分けなど、義実家にはそれぞれ自分なりのやり方があります。そこに『これはここにしまった方がいいですよ』とか『このやり方の方が早いですよ』などと言って進めてしまえば、善意であっても『自分のやり方を否定された』と感じさせてしまう可能性があります。

また、義実家側からすると、来客であるお嫁さんやお婿さんがずっと働いていることで『休んでもらわなくていいのか』『こちらも座っていられない』と、かえって気を遣ってしまう場合もあります。これは夫婦の実家、どちらに帰省する場合でも同じです。良かれと思ってすることが、本当に相手にとってありがたいことなのかを一度、相手の立場から考えてみることが大切です。

マナーの観点からは『自分が何をしたか』より『相手がどう感じたか』を大切にします。『たくさん働いたから100点、何もしなかったから0点』ということではありません。

例えば『座っていてね』と言われたら、笑顔で会話を楽しむことが一番のおもてなしへのお返しになる場合もあります。逆に『これをお願いしてもいい?』と言われたら、『はい!もちろんです』と気持ちよく引き受けることが相手にとって嬉しいことです。

義実家で好印象を持たれる人は、“よく働く人”とは限りません。相手の家のペースを尊重し、相手が望むことを必要なときに自然に動ける人。また、気にし過ぎてあなたがストレスになることのないように、考え過ぎずに、相手が望むことを行うという、近づき過ぎず、離れ過ぎず、構え過ぎず、気楽な気持ちで大切な関係を長く心地よく保つことを意識してみてください」

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが義実家ともめやすい人の“特徴”です!

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西出ひろ子(にしで・ひろこ)

マナーコンサルタント、マナー解説者、美道家

ヒロコマナーグループ代表。一般社団法人「マナー&プロトコル・日本伝統文化普及協会」代表理事。大妻女子大学卒業後、国会議員などの秘書職を経て、マナー講師として独立。マナーの本場英国へ。オックスフォードにて、オックスフォード大学大学院遺伝子学研究者のビジネスパートナーと1999年に起業し、お互いをプラスに導くマナー論を確立させる。帰国後、名だたる企業300社以上にマナーコンサルティングなどを行い、他に類を見ない唯一無二の指導と称賛される。その実績はテレビや新聞、雑誌などで「マナー界のカリスマ」として多数紹介。「マナーの賢人」として「ソロモン流」(テレビ東京)などのドキュメンタリー番組でも報道された。NHK大河ドラマ「龍馬伝」をはじめ、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」、映画「るろうに剣心 伝説の最期編」などのドラマや映画、CMのマナー指導・監修者としても活躍中。著書は28万部突破の「お仕事のマナーとコツ」(学研プラス)、16万部を超える「改訂新版 入社1年目 ビジネスマナーの教科書」(プレジデント社) など監修含め国内外で100冊以上。「10歳までに身につけたい 一生困らない子どものマナー」「かつてない結果を導く 超『接待』術」(共に青春出版社)など子どものマナーから、ビジネスマナー、テーブルマナーなどマナーのすべてに精通。ヒロコマナーグループ(http://www.hirokomanner-group.com)。
※「TPPPO」「先手必笑」「マナーコミュニケーション」「真心マナー」は西出博子の登録商標です。

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