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「電気料金が未払い」は詐欺? エアコン停止の焦り突く手口&被害防ぐ“5つの見抜き方”

電気料金の未払いなどを装ったフィッシング詐欺の手口と、被害を防ぐためのポイントについて、紹介します。

電力会社をかたるフィッシング詐欺サイトに注意(画像はイメージ)
電力会社をかたるフィッシング詐欺サイトに注意(画像はイメージ)

 連日厳しい暑さが続いています。熱中症を防ぐためにも、エアコンの適切な使用が欠かせません。

 こうした暑さの中で「電気料金が未払いです」「このままでは電気を停止します」といったSMSやメールが突然届けば、「電気が止まってエアコンが使えなくなったら大変だ」と焦ってしまう人は多いのではないでしょうか。しかし、その焦りを悪用して偽サイトへ誘導する「フィッシング詐欺」が確認されています。

 電気料金の未払いなどを装ったフィッシング詐欺の手口と、被害を防ぐためのポイントを解説します。

夏に増加した電力会社をかたるフィッシング詐欺

電力会社をかたるフィッシング詐欺サイトのイメージ
電力会社をかたるフィッシング詐欺サイトのイメージ

 ネット詐欺総研が公開している「2025年8月度ネット詐欺リポート」によると、2025年8月には、TEPCO(東京電力エナジーパートナー)をかたるフィッシングサイトの検知数が前月比で約4.7倍に急増しました。フィッシングサイトで名称をかたられたブランドのランキングでも、同社がトップとなっています。

 確認されたのは、メールやSMSで「支払いの確認」「料金の未払い」などを装い、本文に記載されたURLから偽サイトへ誘導する次のような手口です。

(1)電力会社を装ったSMSやメールが届く
(2)「お支払いはこちら」「料金を確認する」などのURLを開く
(3)本物そっくりに作られた偽サイトが表示される
(4)ログインIDやパスワード、クレジットカード情報を入力する
(5)入力した情報が盗まれ、不正ログインやカードの不正利用につながる

 特に暑い時期はエアコンの使用によって電気料金が高くなりやすく、料金に関する連絡にも目が留まりやすい時期です。「今すぐ支払わなければ電気を止める」と告げられれば、本当の案内だと思ってしまう可能性もあります。

 東京電力エナジーパートナーでは、SMS選択払いの案内を送る場合は携帯電話会社ごとに所定の送信元番号とURLが使用されるとして、心当たりのないSMSを受け取ってもURLにアクセスしないよう注意喚起をしています。

 さらに、2026年6月には、資源エネルギー庁が「電気・ガス料金支援」に便乗した詐欺メールについて注意喚起を行いました。同庁の名前をかたり、「支援を受けるためには手続きが必要」として偽サイトへ誘導し、個人情報などを入力させようとする手口です。同庁は電気・ガス料金支援について、利用者が申請や個人情報の入力を行う必要はなく、またメールで手続きを求めることもないとしています。

フィッシング詐欺の傾向

 フィッシング詐欺でよく使われるのが、利用者の「焦り」や「不安」をあおり、冷静に考える時間を与えない手口です。「本日中にお支払いください」「数時間以内にサービスを停止します」「至急、手続きが必要です」など、緊急性を強調する言葉によって判断を急がせ、メールやSMSに記載されたURLを開かせようとします。

 また、犯罪者は季節や社会的な話題に合わせて、かたる組織やサービスを変える傾向があります。例えば、2025年8月のETC利用照会サービスを装うフィッシングサイトは前月に比べて約7倍に増加しています。このような長期休みの時期には交通関連サービス、確定申告時期には国税庁など、その時期に連絡が届いても違和感を持ちにくい組織やサービスが悪用されやすい傾向があります。

被害を防ぐためのポイント

 フィッシング詐欺を見分け、被害を防ぐために、次の5つのポイントを意識しましょう。

(1)「本日中」など、対応を異常に急がせる表現に注意する
「本日中に支払わないと供給を停止します」「数時間以内に手続きが必要です」など、緊急性を強調して判断を急がせる表現には注意が必要です。焦ってメッセージ内のURLを開かず、まずは契約先の公式アプリや公式サイトから、実際の支払い状況を確認しましょう。

(2)メールやSMSで案内されたURLが正規のURLか確認する
会社名やロゴが正しく表示されていても、本物とは限りません。送信元の電話番号やメールアドレス、アクセス先のURLが、公式サイトに掲載されているものと一致するか確認しましょう。また、メールやSMSメッセージ上のリンクはクリックせず、事前に登録しておいたブックマークやウェブ検索で正規サイトへアクセスするようにしましょう。

(3)個人情報やクレジットカード番号の入力を促すメール・SMSに注意する
クレジットカード会社などでは、個人情報やクレジットカード情報などについてメール・SMSでの問い合わせは行っていないため、情報を入力させるページに誘導するメールには細心の注意を払いましょう。

(4)ログインID・パスワードの使い回しを控える
複数のサービスサイトで同じログインID・パスワードを使い回していると、フィッシング詐欺によってログインID・パスワードが詐取された場合、他のサービスサイトの不正利用被害に遭う可能性が高まります。被害を最小限に抑えるためにもログインID・パスワードの使い回しはせず、サービスごとに登録内容を変更し管理を行うようにしましょう。

(5)セキュリティーソフトやネット詐欺専用ソフトを導入する
犯罪者の手口は日々巧妙化しており、今まで意識してきた対策が通用しなくなる可能性があります。不審なサイトへのアクセスを検知して警告するセキュリティーソフトや、ネット詐欺対策ソフトを導入することも有効です。

「本当に連絡がありそう」「急いで対応しなければ」と感じるメッセージほど、犯罪者が狙っている心理状態かもしれません。焦ってリンクを開く前に、一度立ち止まって確認する習慣を心掛けましょう。

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…!?」 これが電気会社をかたる“フィッシング詐欺”の手口です!

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