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新型コロナ、「2類相当から5類へ」議論盛んに…引き下げのメリット、デメリットは?

3連休後、子どもの感染も急増

Q.オミクロン株が流行して以降、子どもの感染も急増していると聞きます。子どもにおけるデルタ株とオミクロン株の感染力の違いについて教えてください。

竹綱さん「年明け以降、特に1月8日から1月10日までの3連休を契機に大人だけでなく、子どもの感染者数も増加していると感じています。実際、当院でも3連休前までは感染者数は1人もいませんでしたが、3連休を境に、1日数人の子どもの感染者を確認しています。

昨年流行したデルタ株でも子どもの新型コロナウイルスの感染者は数人いましたが、そのほとんどは親からの感染でした。さらに、幼稚園や保育園でデルタ株の感染者が発生した際に、感染者と同じクラスの子ども数十人を濃厚接触者と判断し、PCR検査を行ったところ、感染者数はほぼゼロでした。

ところが、現在流行しているオミクロン株では、幼稚園や保育園で新型コロナウイルスに感染した子どもから、同じクラスの別の子どもに感染が広がっており、今までは見られなかった子ども間での感染が多数確認されています。また、家族内感染が多いことはデルタ株でも見られましたが、子どもから大人へ感染させる、デルタ株と逆の感染経路も散見されており、デルタ株よりオミクロン株の方が、大人、子どもを問わず、感染力が高いと考えられます」

Q.3回目のワクチン接種を前倒しする自治体が増えていますが、3回目のワクチンを接種することで、オミクロン株の流行は抑えられるのでしょうか。

竹綱さん「接種後の効果をしっかり検証しないと分かりません。ただし、1、2回目の接種から日数が経過していて、ワクチンの抗体価(体内に侵入したウイルスに対する抵抗物質の量)が低下していると考えられるため、3回目のワクチンを接種した場合、抗体価を上げ、感染率や重篤化を減少させることができると想定できます。

また、例年行っているインフルエンザの予防接種のように、流行する株を想定してワクチンを製造、接種することでインフルエンザに対する重症化リスクを軽減している点を踏まえても、3回目の接種は十分でないにしろ、有効なのではないでしょうか」

Q.新型コロナウイルスを2類感染症相当から5類感染症に引き下げる場合、どのような条件が必要なのでしょうか。効果的な治療薬が承認されない限り、引き下げるべきではないのでしょうか。

竹綱さん「先述のように、日本と諸外国の感染率、重症化率は異なっており、世界保健機関(WHO)をはじめとした諸外国も、新型コロナウイルスは引き続き、世界的に感染をコントロールする必要のあるウイルスであると位置付けています。これまで、デルタ株やオミクロン株のように、日本から感染率や重症化率が高い変異株は発生していませんが、海外で発生した株の国内への流入により感染が拡大していることから、5類引き下げの目安は、諸外国での流行がある程度収束してからだと思います。

また、日本国内で感染を制御しつつ、5類に引き下げるためには、諸外国が新型コロナウイルスを、インフルエンザと同様の感染症であると認識することが必須ではないでしょうか。幸い、日本ではワクチン接種により感染率や重症化率が軽減されていると考えられるため、新型コロナウイルスは重症急性呼吸器症候群(SARS)などのような重篤化しやすいウイルスではないと想定できます。社会経済活動を停滞させないことを踏まえても、治療薬の承認が必須条件にはならないと、個人的には思います」

(オトナンサー編集部)

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竹綱庸仁(たけつな・のぶひと)

医師

2004年、愛知医科大学医学部卒業。同大学で臨床研修終了後、小児科に入局。2013年、奈良県内の病院で小児科の立ち上げに従事。2017年、たけつな小児科クリニックを奈良県生駒市に開設。「すべては子どもたちのために」をモットーに、一般的な疾患から、てんかんなどの神経疾患、食物アレルギーやぜんそく、日本でも数少ない小児頭痛を専門とするなど幅広い診療を行う。現在は病児保育室バンビを運営する他、言語発達遅延の子どもに言語訓練を行う児童発達支援施設「のびいく」を運営している。たけつな小児科クリニック(http://www.taketsuna-kojika.com/)。

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