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甘く見るな! 「痔」と保険の痛~い関係

多くの人が「大した病気でない」と軽く考えがちな「痔」ですが、保険との関係においては少しやっかいと言える存在のようです。

軽く見られがちな「痔」だが…

 日本人の3割が苦しんでいると言われる「痔」。「大した病気ではない」という認識をお持ちの方も多いはずですが、筆者の専門である保険の観点からすると、少々やっかいな病気なのです。

痔で保険の診査に引っかかる事態

 特に入院・手術を対象とした医療保険に加入する場合、痔の治療歴があるとたいていは「痔で入院・手術を行った場合は支払い対象外」という条件がつきます(死亡保険に関しては「痔で死ぬ」ことがないため条件はつかない)。

 痔は悪化すると最終的に手術を行う可能性が高いため、その他の健康な加入者の不利益を解消するためにこのような条件を設けているのですが、まさか痔で保険の診査に引っかかるとは思っていないのか、一様に驚いた顔をされます。

 また、痔は男性が顔をしかめているイメージが強い病気ですが、女性にも意外と多いのです。これは一般に、出産や便秘などにより「いきみ過ぎる」ことが原因とされています。女性の場合、痔であることを告げるのは相当恥ずかしいことで、職業柄致し方ないとはいえ申し訳ない気持ちになります。

 なかなか人に言えない病気であるがゆえに、痔であることを「告白」すると、皆さんがご自身のつらい状況を語ってくれるのですが、その中でも「あな痔(痔ろう)」に関しては別格です。

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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