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大雪の後にやって来る“悪徳リフォーム業者”にご用心?

交通網が麻痺し、多くの帰宅困難者が発生した1月22日の首都圏の大雪。雪の際は車よりも家に関する事故の方が多く、それにつけ込んで利益を上げようとする、悪徳リフォーム業者も存在するようです。

大雪後に訪問してくるリフォーム業者とは?

「通りかかった者ですが、お宅の屋根、瓦が落ちそうですよ」。大雪の後は、このように親切な訪問者を装ったリフォーム業者が増えるかもしれません。

 交通網が麻痺(まひ)した結果、多くの帰宅困難者が発生し、首都圏に4年ぶりの大雪警報が発令される事態となった1月22日の降雪。車の事故もかなり多く発生したようですが、筆者の専門である保険の世界では、雪については、車の事故よりも家に関わる事故の方が実は多いのです。

大雪時は火災保険が自動車保険の3倍以上

「通りかかった者ですが、お宅の屋根、瓦が落ちそうですよ」。大雪の後は、このように親切な訪問者を装ったリフォーム業者が増えるかもしれません。

 交通網が麻痺(まひ)した結果、多くの帰宅困難者が発生し、首都圏に4年ぶりの大雪警報が発令される事態となった1月22日の降雪。車の事故もかなり多く発生したようですが、筆者の専門である保険の世界では、雪については、車の事故よりも家に関わる事故の方が実は多いのです。

大雪時は火災保険が自動車保険の3倍以上

 下記は、4年前に大雪の際の被害を日本損害保険協会がまとめたものですが、家の事故の際に使用する火災保険が、自動車保険よりも件数で3倍以上、金額で10倍以上となっています。

【2014年2月の雪害に関する支払保険金】

・火災保険(家)

 件数=21万1839件、支払保険金=2318億5000万円

・自動車保険(車)

 件数=6万5861件、支払保険金=217億5000万円

(※東京、千葉、神奈川、埼玉、茨城、群馬、山梨の総計)

 雪が降っている時点では気づかないのですが、翌日になると、家の雨どいやカーポート、アンテナなどが雪の重みで壊れる、もしくは、2~3階から落ちてきた雪の塊で下の階の瓦が破損する、といった被害が発生し、最悪の場合は雨漏りまで起こりうるので、家主にとっては切実な問題です。

 一般的な流れとしては、修理業者を手配し、見積もりを取ってからその金額を保険会社に請求するのですが、ここでポイントとなるのが「20万円の免責条項」です。現在の火災保険ではあまり見かけないものの、古い契約の火災保険によく見られるもので、雪(または風など)に関する被害に関しては、20万円以上の被害がある場合に支払い対象となる、というものです。つまり、それ以下の場合は請求できません。

 一般的に雪の被害の修理費用は高額になるので、20万円を超えるケースが多いのですが、軽微なものに関しては20万円を超えないものもあり、てっきり保険で直ると思っていたら全額を実費負担することになった、という話もよくあります。しかし、修理業者の中には、この「20万円ルール」をよく熟知していて、家主に対して「20万円を超えないと請求できない」と説明し、被害部分周辺の余計な工事も一緒にやるように勧める“悪徳業者”もいるのです。

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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