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介護の設計図「ケアプラン」 よりよいものにする“豆知識”をケアマネジャーに聞いてみた

介護保険サービスを利用する人の生活を支える“介護の設計図”ともいえる「ケアプラン」。納得できるケアプランを作るために知っておくべきことを、介護福祉士&ケアマネジャーに聞きました。

「ケアプラン」をよくする“豆知識”とは?
「ケアプラン」をよくする“豆知識”とは?

 介護保険サービスを利用する人の生活を支える“介護の設計図”ともいえる「ケアプラン」。しかし、「よくわからないまま決まっていた」という声も少なくありません。そこで、納得できるケアプランを作るために知っておくべきことを、介護福祉士でケアマネジャーの鹿見勇輔さんに聞きました。

ケアプランの中身より、ケアマネジャーからの説明が大事

Q.介護保険サービスの要になるケアプランについて、「よいケアプラン」かどうかを判断するポイントを教えてください。

鹿見さん「ケアプランには、サービス内容や種類、回数、長期目標や短期目標などが記載されています。利用者がどのような生活を希望するかによって、それぞれ中身が異なります。

ケアプランの中身の善しあしより、そのケアプランの内容をケアマネジャーが丁寧にわかりやすく説明してくれるかが『よいケアプラン』になっているかどうかを判断するポイントです。

恐らく一度の説明だけではケアプランの内容は理解しづらいと思います。わからない時や見直したい時に気軽に相談できるケアマネジャーの存在がいることが、実際に提供される介護保険サービスの善しあしにつながっていきます」

Q.利用者や家族が遠慮して言ってくれないけれど、ケアマネジャーとしては「相談してほしい!」と感じることは何ですか?

鹿見さん「原則、介護保険サービスの利用は無料ではないので、利用者やご家族がどのくらい介護保険サービスの費用負担ができるのかを把握させてもらいたいと思っています。
介護保険サービスを利用した際の自己負担の割合は、収入に応じて1~3割となっています。また、要介護度によってひと月に利用できる介護保険サービスの量は決まっています。ご家庭の経済状況がわかれば、その金額内でのサービス内容の提案もできます。介護はいつ終わるかわかりません。大切なお金を必要なサービスに適切に遣ってもらいたいと願っています」

Q.ケアプランを作るケアマネジャーとして、利用者・家族にもっと知っていてほしいことは何ですか?

鹿見さん「ご理解いただきたいのは、介護現場の現状です。介護業界の課題として、介護事業所の倒産・休廃業、介護職員の減少が目立ってきています。その結果、介護サービスを受けたくても受けられない『介護難民』が増えるのではないかという予測もされています。

とくに老人ホームなどの入居型施設は、すでに利用待ちが増えています。私も、利用者やご家族から『介護が大変になったら、施設(老人ホーム)に入所させてほしい』との相談を受けることがよくあります。もちろん施設に申し込めば、いつかは入所が可能です。ただ、入所時期がいつになるかはわかりません。

今後はさらに、介護保険サービスに頼れなくなってしまい、ご家族が介護を行うケースが出てくるでしょう。そうならないためにも、早め早めに介護への備えをしておいていただきたいです」

 ケアプランは一度作ったら終わりではなく、状況に応じて見直せる仕組みです。わからない点や不安があれば、気軽に相談しながら、よりよい介護の形をケアマネジャーと一緒に作るようにしましょうね。

(オトナンサー編集部)

【えっ!】わかりやすい! ケアプランを作る“流れ”&介護費用の自己負担割合例がコチラです!

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鹿見勇輔(しかみ・ゆうすけ)

主任介護支援専門員、介護福祉士、社会福祉士、精神保健福祉士

めぐみ指定居宅介護支援事業所・管理者、めぐみ指定訪問介護事業所・管理者として介護の現場で活動する傍ら、日本福祉大学・実務家教員、近畿大学九州短期大学・非常勤講師、トリニティカレッジ広島医療福祉専門学校・非常勤講師としても活動している。

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