訪問介護×デイサービスは効果的? 後悔したくない! 専門家が語る「在宅介護サービス」活用のコツ
在宅介護サービスを利用しようと思った際、デイサービス、訪問介護、ショートステイなど、いくつか種類があります。「どれを選べばいいのか」「どう組み合わせればいいのか」と迷う人も多いでしょう。そこで、介護福祉士にコツを聞きました。

初めて介護保険サービスを受ける際、多くの人は自宅で生活しながら支援を受ける在宅(居宅)介護サービスを選択します。在宅介護サービスは、デイサービス、訪問介護、ショートステイなど、いくつか種類があります。いざ利用しようとすると「どれを選べばいいのか」「どう組み合わせればいいのか」と迷う人も多いはずです。そこで今回は、在宅介護サービス選びの基準や効果的な組み合わせ、ケアプランの見直し方について、介護福祉士の鹿見勇輔さんに解説してもらいました。
本人や家族の希望・生活スタイルを理解してもらえるかが「重要」
Q.介護保険サービスを利用する上で、利用者や家族が最初につまずきやすいポイントはありますか?
鹿見さん「介護保険サービスを選ぶ際に重要なのは、ご本人やご家族の希望や生活スタイルを事業所に理解してもらえるかです。
ただ、介護保険制度はあくまでも社会保障制度の一つであるため、最低限の生活を支える機能しかないこともご承知ください。
その上で、サービス提供事業所の管理者がある程度、意見を聞き入れてくれること、そして前向きな助言をしてくれることが、適した依頼先を見分けるポイントです。介護保険サービスは、主にはヒューマンサービスです。どのような専門職が、どのように生活を支えてくれようとしているのかを聞いてみてください。
在宅介護サービスには、『訪問系サービス』『通所系サービス』『宿泊系サービス』などがあります。それぞれ受けられるサービスが異なるので、特徴を理解しておくことが大切です。
『訪問系サービス』には、訪問介護、訪問入浴介護などがあります。訪問介護ではホームヘルパーが自宅に訪問し、食事や入浴などの身体介護、掃除や洗濯などの生活援助を行います。自宅で生活を続けたい方、介護する家族の負担を減らしたい方におすすめのサービスです。要介護1~5で利用できます。
『通所系サービス』とは、いわゆるデイサービスやデイケアなどです。日帰りで施設に通い、介護サービスを受けられます。基本的に高齢者の自立支援を目的とする施設のため、身体・認知機能の維持・向上をサポートするレクリエーションなども行います。生活支援が必要な方はもちろん、身体機能を維持したい方、他人との交流を楽しみたい方、認知症症状の進行をゆるやかにしたい方におすすめです。要介護1~5で利用できます。
『宿泊系サービス』はショートステイと呼ばれるもので、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などに短期間入所して、介護支援を受けるサービスです。状態が悪化して自宅生活が困難になった場合や、同居の家族が一時的に介護できなくなった場合に利用できます。要介護1~5及び要支援1・2で利用可能です」
Q.実際の現場で「この組み合わせは効果的」と感じるサービス活用例はありますか。
鹿見さん「ご本人やご家族のニーズによって、利用すべき介護保険サービスが異なるので、一概にこの組み合わせが効果的とは言い切れません。
ただ、在宅介護を支えるためには、訪問介護サービスとデイサービスの組み合わせが金銭的負担を抑えながら、長期的に利用できるのではないかと思っています。
訪問介護サービスの訪問介護員(ヘルパー)には、ご自宅の身のまわりの家事や排泄介助などをしてもらい、デイサービスでは入浴や機能訓練(リハビリテーション)などのサービスを提供してもらえます。高齢になっても孤独にならず、他者交流が盛んな高齢者の方が元気に過ごすことができます」
Q.利用者の状態が変化した時、サービス内容はどのように見直すべきでしょうか。
鹿見さん「利用者の状態が変化した時は、ケアプランを作成している居宅介護支援事業所のケアマネジャーに相談してください。
要介護認定を受けている利用者の場合、ケアマネジャーが最低月1回は自宅に訪問するので、その時でもいいです。または、利用しているサービス提供事業所の担当者に伝えるのでも、ケアマネジャーに情報が届きます。
せっかく介護保険料を支払っているので、随時サービスの内容や利用回数などを見直して、ご自身が使いやすいように調整してください」
介護サービスは、本人や家族の希望、生活スタイル、状態の変化に合わせて柔軟に見直すことが大切です。迷った時は、ケアマネジャーや事業所の担当者に相談しながら、無理なく続けられる形を探すようにしてみてください。
(オトナンサー編集部)



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