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せき、鼻炎…実は「梅雨」が原因!? 今すぐ見直すべきNG習慣、受診目安とは【医師が解説】

梅雨の時期に悩まされやすい症状や受診目安について、医師に聞きました。

梅雨の時期に見直すべき生活習慣とは?(画像はイメージ)
梅雨の時期に見直すべき生活習慣とは?(画像はイメージ)

 多くの地域で梅雨に入りましたが、この時期はなぜかせきや鼻炎などの症状に悩まされる人が増える傾向にあります。この原因について、対面診療とオンライン診療を提供するクリニックフォアの監修医・山田光泰さんに聞きました。

梅雨のときに悩まされやすい症状とは

Q.そもそも、梅雨になるとどのような症状が出やすいのでしょうか。

山田さん「梅雨の時期は、主にせきや鼻炎(くしゃみ・鼻水)、肌荒れの3つの症状を発症する人が増えます。その主な要因は次の梅雨特有の環境変化です」

(1)湿度上昇によるカビ・ダニの爆発的増加
カビやダニがアレルゲンとなり、気道や鼻の粘膜を刺激し、せきや鼻水症状を誘発します。また、雨の日が続くと室内は換気不足の状態となります。その際に「部屋干し」が重なることで、室内のアレルゲン濃度が高まることも要因となります。

(2)気圧・気温の乱高下
低気圧の日が増えたり、気温差が大きくなったりすることで自律神経のバランスが崩れ、倦怠(けんたい)感などの不調が起きやすくなります。

(3)高温多湿な環境
皮膚表面も高温多湿で汗や皮脂分泌が増えるため、ニキビやあせも、アトピー性皮膚炎の悪化が起きやすくなります。

クリニックフォアでも、5月下旬以降、これらの不調で受診される人が、対面診療・オンライン診療ともに徐々に増加しています。

Q.梅雨時期のせきや鼻炎は、単なる季節の変わり目の風邪や一過性のアレルギーだと思って放置されがちだと思います。しかし、放置することで「気管支ぜんそく」や「副鼻腔炎(ちくのう症)」といった深刻な病気に移行してしまうケースは多いのでしょうか。

山田さん「はい、『ただの季節の変わり目の風邪』と我慢して放置した結果、重症化・慢性化させてしまうケースはあります。

近年、大人になってから発症・悪化する『成人ぜんそく』の患者数は、現代特有のストレスや環境変化も背景に、厚生労働省の調査などによると、30年でおよそ3倍に増加しているという指摘もあります。

梅雨の時期は、カビや気圧変化などの悪化要因が重なる『発作の警戒期』です。放置すると気道の炎症が慢性化し、深刻なぜんそくへと移行するリスクがあります。

鼻炎についても、ダニやカビによるアレルギー性鼻炎を放置して鼻詰まりが長引くと、鼻の奥の空洞にアレルギー反応や細菌感染が広がり、膿(うみ)がたまる『副鼻腔炎(ちくのう症)』を併発しやすくなります。放置すると、頭痛や激しい倦怠感を伴い、治療に長期間を要する場合があります」

Q.今すぐ内科や耳鼻咽喉科を受診すべき目安はありますか。

山田さん「次の4つのサインのいずれかがある場合は、内科や耳鼻咽喉科を受診しましょう。オンライン診療でも診察可能です」

(1)せきが「2週間以上」続いている
(2)「夜間から明け方」にかけて激しくせき込む、眠れない
(3)鼻水が黄色や緑色の「ドロっとした膿状」に変わった、嫌な臭いがする
(4)38度以上の高熱、または呼吸時に「ゼーゼー、ヒューヒュー」と音がする

「熱はなく、せきや鼻水が出てまだ数日」「市販薬で症状が落ち着く」という場合は数日間様子を見ても構いませんが、仕事や日常生活に支障が出る場合は我慢せず相談しましょう。なかなか時間が取れない場合は、オンライン診療での相談も可能です。

Q.梅雨の時期についやりがちな「NGな生活習慣」や「間違った部屋の環境づくり」について、教えてください。

山田さん「良かれと思ってやりがちな、特に注意すべきNGポイントは次の4つです」

(1)エアコン掃除をせずに「除湿・冷房」をつける
内部で繁殖した大量のカビ胞子を部屋中にまき散らし、一気にせきや鼻炎を誘発する恐れがあります。使用前のフィルター掃除は必須です。

(2)部屋干しを「壁際」や「空気のよどむ場所」で行う
壁周辺の湿度が局所的に上がり、壁紙やカーテンのカビの原因になります。部屋の中央に干し、サーキュレーターなどを使って短時間で乾かしましょう。

(3)雨上がりにすぐ窓を全開にして換気する
雨上がり直後の外気は湿度が非常に高く、雨の衝撃で粉砕されたカビの胞子が舞っています。一般的なエアコンは空気の入れ替え(換気)は行っていないため、外が乾くまで、湿気を取り除く「除湿機能」を活用しましょう。

(4)寝具を敷きっぱなしにする
就寝時の汗と湿気で寝具はダニの温床になります。特に夜間のせきが出やすい人は、布団乾燥機や寝具用掃除機でのケアが効果的です。

梅雨が原因で起きる症状は、仕事や育児で日中の通院が難しく、受診を先延ばしにして悪化してしまうケースもあり、注意が必要です。最近では初診・再診問わず自宅や職場から受診できる「オンライン診療」という選択肢もあります。通院と同じく保険適用で受診も可能で、近くの薬局や配送で薬を受け取ることも可能なので、「これくらいで」と我慢せず、利便性の高い医療を賢く活用していただきたいです。

(オトナンサー編集部)

【要注意】「ただの風邪」と判断するのは危険! これが梅雨に受診すべき4つの症状です

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