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足の皮むけに「ゴシゴシ洗い」は逆効果!? 「水虫」治療を長引かせる“3大NGセルフケア”とは【医師が警鐘】

水虫とみられる症状が出た場合、どのように対処したら良いのでしょうか。医師に聞きました。

水虫とみられる症状が出たときの対処法は?(画像はイメージ)
水虫とみられる症状が出たときの対処法は?(画像はイメージ)

 かゆみはないのに、足の指の皮がむけていたり、かかとがガサガサしていたりすることはありませんか。この場合、「白癬菌」というカビの一種によって生じる水虫の可能性があります。

 もし水虫とみられる症状が出た場合、どのように対処したら良いのでしょうか。水虫とみられる症状が出たときの対処法、NG行為について、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(東京都江東区)副院長で形成外科専門医の澤口悠さんが解説します。

受診の目安は?

「水虫かもしれない」と思ったときに最も確実なのは、皮膚科で診断を受けることです。水虫はよくある病気ですが、見た目だけでは湿疹やかぶれ、乾燥、汗疱などと区別がつきにくいことがあります。特に、初めて症状が出た場合、症状が強い場合、爪に変化がある場合、かかと全体が厚く硬くなっている場合、ジュクジュクしている場合、痛みや腫れがある場合は、自己判断で薬を塗るよりも受診をおすすめします。

 受診した方がよい目安としては、「市販薬を1〜2週間使っても改善しない」「良くなったり悪くなったりを繰り返す」「足の爪が白く濁る、黄色っぽくなる、厚くなる」「皮膚が割れて痛い」「赤みや腫れが広がっている」「糖尿病がある」「免疫を下げる薬を使っている」などがあります。

 糖尿病の人の場合、足の小さな傷から細菌感染を起こすリスクが高くなることがあるため、足のトラブルは軽く考えない方がよいです。

 一方で、症状が軽く、足の指の間や足裏の皮むけ・かゆみが中心であれば、市販の水虫薬を使う選択肢もあります。ただし、市販薬にはかゆみ止めなど複数の成分が入っているものもあり、かぶれを起こすことがあります。

 また、足白癬を十分に治療するには、症状のある場所だけでなく、症状がない部分も含めて両足にしっかり塗ることが重要とされています。

市販薬を選ぶときのコツは?

 忙しくてすぐに受診できず、市販薬を使って少し様子を見たい場合は、「抗真菌薬」と書かれているものを選びましょう。クリーム、液体、スプレーなどがありますが、皮がむけて乾燥しているタイプにはクリーム、ジュクジュクしている場合や傷がある場合は刺激が少ない剤形を選ぶ必要があります。

 液体タイプは染みることがあるため、皮膚がただれているときには注意が必要です。迷う場合は薬局で薬剤師に相談するか、皮膚科で診断を受けた方が安全です。

 薬の塗り方も大切です。かゆいところだけにちょんちょんと塗るのではなく、足の指の間、足裏、足の側面など、白癬菌が潜んでいそうな範囲に広めに塗ります。片足だけ症状があるように見えても、反対側にも菌がいることがあるため、両足に塗る意識が必要です。

 また、数日でかゆみが引いたからといってすぐにやめると、菌が残って再発することがあります。症状が軽くなっても、薬の説明書や医師の指示に従って一定期間続けることが大切です。

やってはいけないセルフケアとは?

 やってはいけないセルフケアを3つ紹介します。

(1)患部をゴシゴシ洗う
水虫は汚れが原因で起こる病気ではありません。強くこすれば菌が落ちるわけではなく、むしろ皮膚のバリアーを壊してしまい、炎症やひび割れ、細菌感染の原因になります。洗うときは、せっけんをよく泡立てて、足の指の間までやさしく洗い、最後にしっかり乾かすことが大切です。

(2)軽石やヤスリで削ったり皮をむしったりする
かかとのガサガサを削ったり、皮をむしったりすると一時的にきれいに見えますが、細かい傷ができ、そこから菌や細菌が入りやすくなります。特に水虫がある皮膚を削ると、角質に含まれる白癬菌を周囲にまき散らす可能性もあります。家族と共有している浴室や脱衣所で削るのは、感染対策の面でもおすすめできません。

(3)自己判断で民間療法や別の薬を使う
「熱いお湯をかける」「酢につける」「漂白剤やアルコールで消毒する」といった民間療法も危険です。皮膚に刺激が強く、かぶれやただれを起こすことがあります。水虫に似た湿疹だった場合は、さらに悪化することもあります。

自己判断でステロイド外用薬だけを塗るのも注意が必要です。湿疹だと思ってステロイドを塗ると一時的に赤みやかゆみが引くことがありますが、水虫の場合は菌が広がったり、診断が難しくなったりすることがあります。

水虫は、正しく診断して、正しく薬を使えば改善が期待できる病気です。恥ずかしさから受診をためらう人もいますが、皮膚科では非常によく診る疾患です。「水虫かどうか分からない」ときこそ、早めに確認することが、結果的に早く治す近道になります。

(オトナンサー編集部)

【閲覧注意】「えっ…色がヤバすぎる!」 これが「水虫」にかかった人の爪&足です

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澤口悠(さわぐち・はるか)

医師、形成外科専門医、豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック副院長

形成外科医として大学病院や総合病院で研さんを積む。その後、美容外科医、美容皮膚科医としても活躍しており、皮膚疾患の保険診療から美容施術まで幅広く診療を行っている。脂肪吸引のスペシャリストとして、美容整形版令和の虎にも出演。化粧品検定1級を取得。豊洲内科・糖尿病/形成・美容外科クリニック(https://sawagucci.com/)。

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