エアコンの「タイマー就寝」はだるさの原因に!? 朝ぐったりを防ぐ夏の設定温度&風向き【睡眠のプロが伝授】
就寝中にエアコンを切ると、なぜ体調不良に陥りやすくなるのでしょうか。上級睡眠健康指導士に聞きました。

夜も気温が高くなり、就寝時にエアコンをつけて寝ている人は多いと思います。中には体が冷えるのを防ぐため、タイマー機能でエアコンが切れるように設定している人もいますが、翌日の起床時に倦怠(けんたい)感に襲われるケースも珍しくないといいます。
就寝中にエアコンを切ると、なぜ体調不良に陥りやすくなるのでしょうか。上級睡眠健康指導士の山本智子さんに聞きました。
体の深部体温が上がると睡眠の質が低下
Q.就寝中の冷えや電気代が気になるからタイマー機能でエアコンを消す人がいます。これがなぜ翌日の疲労につながるのでしょうか。
山本さん「質の良い睡眠を取るためには、体表面だけでなく、脳や内臓などの深部体温も下げる必要があります。エアコンがタイマーで切れて室温が上がってしまうと、熱が体の中にこもって、深部体温が下がりにくくなります。すると睡眠の質自体が悪くなってしまうため、朝からぐったり疲れている感覚に襲われることがあります」
Q.熱帯夜でも中途覚醒せず、体が冷えないようにするには、エアコンをどのように設定したらよいのでしょうか。
山本さん「設定温度は27度前後、湿度が調整可能な機種では50~60%ぐらいがおすすめです。風量は自動で、風の向きは一番上(水平)の状態がベストかと思います。
この温度・湿度帯は、暑さによるストレスを感じにくく、過度に冷えない範囲です。風量に関しては、特に寒がりの人は弱風や微風などに設定しがちですが、こうすると部屋の中に冷えムラができやすくなります。
すると部屋に熱気が残ってしまい、夜中に暑くなって目覚めやすくなってしまう恐れがあるため、部屋全体の温度を一定にするためにも自動がおすすめです。
それから、睡眠中のエアコンで体がだるくなる原因の大半は、冷気が直接体に当たるからです。冷たい空気は部屋の低い位置にたまりやすいため、風向を水平寄りに設定することで、体を冷やし過ぎずに部屋全体をまんべんなく冷やせると思います」
Q.エアコンの冷気を部屋全体に循環させ、寝室の「もわっとした熱気」を効率よく逃がすために扇風機やサーキュレーターはどのように配置したらよいのでしょうか。
山本さん「エアコンから出た風は、向きを水平寄りに設定していても自然と床に向かって落ちていきます。そのため、エアコンを背にして、エアコンの反対側の壁に向けて少し上向きで風を送ってあげましょう。
サーキュレーターの送る冷気が対角線上の壁にぶつかることで、部屋の空気全体が大きく動き始めます。それによって対流が起き、エアコンの風が届きづらい部屋の隅の方やベッドの下にたまりがちな熱気がかき混ぜられるので、全体の温度が均一になりやすいです」
* * *
睡眠の質は深部体温を下げることで保たれるため、タイマーで切るのは避けた方が良さそうです。部屋に熱気が残らないよう、できるだけ冷えムラがないように風向を工夫し、扇風機やサーキュレーターを併用することで、寝つきや朝の倦怠感の改善が見込めるかもしれません。
(オトナンサー編集部)











コメント