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憎き“G” 予防法を間違えていると繁殖しちゃう…正しい“戦い方”をアース製薬が解説 「1匹いれば100匹いる」の真偽も

春先から夏前の時期に増える“G”。予防法や正しい“戦い方”についてアース製薬の「生物飼育のマイスター」に聞きました。

“G”の正しい予防法とは?
“G”の正しい予防法とは?

 梅雨のジメッとした空気から、日差しが強い日が続くようになりました。このような時季に現れる“G”。自宅などで一度でも会ってしまったら最後……。インターネットで駆除法などを調べると、「1匹いれば100匹いる」「除菌は?」などと調べてしまい、寝不足になってしまったという経験がある人も多いのではないでしょうか。“G”を倒すには、まず、“G”のことを知る必要があるのではと思い、さまざまなメディアなどで「生物飼育のマイスター」として害虫などの効果的な駆除・予防法を発信しているアース製薬赤穂研究部の有吉立さんに、“出現”させないための予防法や駆除法などについて聞きました。

繁殖を防ぐコツは「居心地が悪い清潔な環境に」

Q.“G”は家のどういう場所で遭遇することが多いでしょうか。また、「1匹いたら100匹いると思え」という俗説は本当なのでしょうか?

有吉さん「ゴキブリは暗くて狭く、温かくて湿度の高い場所を好みます。具体的にはキッチンのシンクの下、冷蔵庫や洗濯機の裏、テレビなどの家電や段ボールのすき間などです。一見硬そうに見えますが、薄い形状で骨格を柔軟に動かせるため、3ミリ程度のすき間があれば入れてしまいます。

活動時間は人が寝静まった深夜です。夜中、水を飲みに行こうとして電気をつけたらいた……。なんて経験をしたことのある人も多いのではないでしょうか。活動シーズンは、家に出没することの多い『クロゴキブリ』の場合4~11月です。越冬から目覚めた春先のタイミングで屋外用の駆除エサ剤をまいて家の中に入れないようにすることが対策としては有効です。

ただし、飲食店に多い『チャバネゴキブリ』は通年出ますし、近年、福岡で目撃された熱帯生まれの『ワモンゴキブリ』も、近年はビルや地下街だけでなく一般住宅にも生息域が広がっています。

暖房の効いた温かい屋内では休眠せず通年活動するため、冬でも遭遇する可能性があります。ちなみに、『1匹見たら100匹いると思え』という俗説は、交尾を終えたメスが侵入し、繁殖した場合に当てはまることです。繁殖されないように、食べこぼしを放置しない、段ボールをためない、家具の隙間を減らす、水滴や結露を放置しないなど、ゴキブリにとって居心地が悪い清潔な環境にしておくことが重要です」

Q. 駆除のコツと、逃がしてしまった場合の対策方法を教えてください。

有吉さん「殺虫剤で駆除するときは『ゴキブリの少しだけ前を狙う』のがコツです。こちらに襲って来るのではと怖がる人もいますが、ゴキブリは前にしか進まない上、壁から滑空することはあっても床から直接飛ぶことはできないので、落ち着いて狙えば大丈夫です。

また、逃げられた場合は家具などの隙間に待ち伏せタイプの殺虫剤をかけておきましょう。ゴキブリは成虫なら7ミリ~1センチくらいの隙間が大好きなので、そういった隙間に逃げて潜伏している可能性があるためです。

さらに、市販品の置き型の駆除エサ剤の中には、駆除エサ剤を食べたゴキブリ自体が毒になるものもあり、連鎖反応で巣の中に潜んでいる仲間のゴキブリまで効率よく退治できるため、ゴキブリが好みやすい隙間や電化製品の下などを狙って多めに置くとよいでしょう。

また、ゴキブリにとっての水一滴は私たちにとってのビールジョッキ1杯分の量にあたります。水1滴あれば、1カ月くらい生き延びるため、寝る前にシンクの水滴を拭き取るなど、水分をこまめに残さないようにすることも重要です」

Q.そもそも人間は、なぜ“G”を嫌うのでしょうか? 具体的にはどんな害があるのか、教えてください。

有吉さん「まず見た目が不快ですよね。また、体中に付着させたサルモネラ菌や赤痢菌などの病原菌を運搬する、食品の上に不衛生な物質をポロポロ落として食中毒を引き起こす、フンや死骸などがアレルギー反応を引き起こすなど、人の健康に被害を及ぼします。

加えて、電化製品の中に潜み電線をかじって壊す、といった事例から、経済的にも損失を与える害虫というところもあり、人間からの嫌われ者になっているのです。

ただし、世界には4600種類のゴキブリが生息していて、森や山などの自然界では土壌分解者として生態系の大切な役割を担っているため“絶滅させてやれ”という話ではありません。安易に世界中のゴキブリを駆除するのではなく、人間の生活環境に入って被害を起こす、数種のゴキブリに限定して、地道に駆除していくことが大切です」

 不快、不衛生、経済的損失と、3つの害を併せ持つ迷惑なゴキブリ。出現したときには前にしか進まない習性を踏まえ、殺虫剤を標的の少し前に噴射しましょう。住み着かせないためには駆除エサ剤を多めに置いたり、隙間へのスプレー散布などで対策を。また、生活する上で食べこぼしや水滴を放置せずに拭き取るなどで清潔な環境を維持することは、“G”を寄せ付けないために大切です。

(オトナンサー編集部)

【写真】でわかりやすく! 駆除用のエサ剤を置く場所がコレ! “最強”駆除スプレーの“見分け方”も

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有吉立(ありよし・りつ)

アース製薬赤穂研究部「生物飼育のマイスター」

兵庫県出身。東京都内の美術学校を卒業後、家具店店員、陶芸教室講師などを経て、地元・兵庫県赤穂市のアース製薬に入社、害虫の飼育員となる。

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