オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

何もつけずにパンを食べる…実は「血糖値」が爆上がり? 糖尿病専門医に聞いてわかった“まさかの落とし穴”

ネット上では「パンに何もつけずに食べると血糖値が急上昇しやすい」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。糖尿病専門医に聞きました。

パンに何もつけずに食べると血糖値が上がる?(画像はイメージ)
パンに何もつけずに食べると血糖値が上がる?(画像はイメージ)

 朝食の際に食パンを食べる人は多いと思います。その際、バターやマーガリン、ジャムをつけて食べる人もいれば、カロリーを抑えるために何もつけずに食べる人もいます。

 ところで、何もつけずに食べると血糖値が急上昇しやすいという情報がありますが、本当なのでしょうか。eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんが解説します。

バターやマーガリンと一緒に食べることで血糖値の上昇が緩やかに

 結論から言うと、「カロリーを抑えたいから」と何もつけずにパンだけを食べると、かえって血糖値が急上昇するため、注意が必要です。

 一方、一見、太りそうに思えるマーガリンやバターなどの脂質を炭水化物と一緒に取ると、胃の消化吸収速度が遅くなります。そのため、何もつけずに食べるよりも食後の血糖値の上昇が緩やかになります。

 ただし、「ジャムだけ追加して食べる」のは、糖質に糖質を重ねることになるため同様に急上昇します。また、野菜ジュースや果物などの糖質が多いものと一緒に食べた場合も血糖値が上がりやすくなります。

 朝食時にパンを食べる際に血糖値の上昇を抑えたい場合、可能であればサラダを追加するのがおすすめです。

 そして、「ベジファースト」といわれるように、食物繊維の多い野菜を先にゆっくりとよくかんで食べることで血糖値の上昇を抑えられます。先述の脂質だけでなく、魚や肉といったタンパク質が豊富な食べ物や、お酢と一緒に食べた場合も、同様に胃の消化吸収速度が遅くなり、食後の血糖値の急上昇を防ぐことができます。

 このほか、パンに含まれるデンプンが冷やされることで「レジスタントスターチ(難消化性デンプン)」という物質に変化します。レジスタントスターチは体内で消化・吸収されにくくなるため、血糖値の上昇を緩やかにします。気になる場合は、パンを少し冷やしてから食べてみてはいかがでしょうか。

(オトナンサー編集部)

【画像】甘いものだけじゃない!? これが血糖値が爆上がりする“怖い料理”です(10枚)

画像ギャラリー

市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

eatLIFEクリニック院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。eatLIFEクリニック(https://eatlife-cl.com/)。

市原由美江(いちはら・ゆみえ) 関連記事

もっと見る

編集部おすすめ記事

健康・ライフ 最新記事

健康の記事もっと見る

ライフの記事もっと見る

コメント

CAPTCHA