食後の猛烈な眠気…実は隠れ高血糖? 「健診で異常なし」でも油断できない理由とは【糖尿病専門医に聞く】
食後に眠気に悩まされる場合、隠れ高血糖の可能性はあるのでしょうか。糖尿病専門医に聞きました。

春は自律神経が乱れやすく、眠気やだるさを感じやすい季節です。こうした状態は「春バテ」と呼ばれています。特に食後の猛烈な眠気に悩まされている場合、それが単なる「春バテ」なのか、それとも食後に血糖値が急上昇する、いわゆる「隠れ高血糖」(食後高血糖)なのか、見分けるための決定的なサインはあるのでしょうか。eatLIFEクリニック(横浜市旭区)院長で内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。
昼食後に症状が出る場合は要注意
Q.春先のだるさや眠気は春バテだと思われがちですが、実はその裏に隠れ高血糖が潜んでいるケースがあるという情報があります。単なる体調不良と、血糖値の問題による不調を見分けるための、決定的なサインはありますか。
市原さん「隠れ高血糖は、春バテと同様、だるさや眠気を引き起こすことがあります。隠れ高血糖の場合は、主に食後にこの症状が出るため、症状のある時間帯で区別することができます。昼食後に起こることが多いです」
Q.毎年、健康診断を受けていて「異常なし」と言われている人でも、隠れ高血糖に該当する可能性はあるのでしょうか。その場合、なぜ通常の健診(空腹時採血)では見落とされてしまうのでしょうか。
市原さん「もちろん可能性はあります。なぜなら、健康診断では空腹時血糖値と健診の1~2カ月前の血糖値の平均を表す指標である『HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)』を測定することが多い一方、食後の血糖値は測定しないからです。糖尿病の初期段階である食後高血糖の人の場合、空腹時血糖は正常です」
Q.春は新生活のストレスや歓送迎会、新タマネギや春キャベツなど、甘みが強い旬の食材を食べる機会が増えます。こうした「春ならではの要因」が、隠れ高血糖を悪化させることはありますか。
市原さん「春タマネギも春キャベツも普通のタマネギやキャベツと糖質量は大きく変わりません。春は環境が変わることが多いためストレスで自律神経が乱れやすく、眠れないこともあるかと思いますが、睡眠不足は糖尿病のリスクを上げます。お花見や歓送迎会の時期でもあるため、会食の機会が多く、体重が増加したり血糖値が悪化したりする人が多くいます。注意が必要です」
Q.もしセルフチェックで「隠れ高血糖かも」と感じた場合、日常生活で今日から改善できる効果的なリセット術を教えてください。
市原さん「1食の糖質量を振り返ってみてください。例えば、コンビニの弁当だと糖質が100グラム超えることはよくあります。1食当たり、多くて70グラム程度に抑えてください。麺類の糖質は、おおよそこの程度です。また、食後にお菓子や果物を食べる習慣がある人は、一度やめてみると食後の症状が改善されることがあります。
食後なるべく早めに運動することも大切です。一番おすすめなのは、膝を折って腰を落とし、つま先立ちでしゃがむ姿勢で食後に歯磨きをすることです。その際は、歯ブラシが喉に刺さらないよう、無理のない範囲で行ってください。
他にも脚を使った運動として、例えばスクワットや階段の上り下り、足上げ、踏み台昇降などがおすすめです」
(オトナンサー編集部)





























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