加入者急増! 「痴漢冤罪保険」は本当に頼りとなるのか
痴漢冤罪に恐怖を覚え、線路内を逃走して死亡、負傷する事案が最近多発しています。「明日は我が身」と考える人も多いはずですが、こうした場合のリスクに備える保険商品も登場し、話題になっています。

「この人痴漢です!!」
見ず知らずの女性に心当たりのない疑惑をかけられ、過度な正義感に駆られた男性たちに取り押さえられる。「誤解です」と言う暇もなく、その身柄は駅員に引き渡され、その後警察へ。いわれのない容疑にもかかわらず、否認すれば「被疑者」として長期勾留が待っている。想像しただけでも怖いものですが、これが痴漢の「冤罪」です。
そのため、昨今では線路に逃げ込むような極端な例もありますが、いざそのような状況に追い込まれると、自分が思ってもいないような行動を取ってしまう可能性は否定できず、男性にとっては「明日は我が身」かもしれません。
保険料は年間6400円
現在、そうしたリスクを軽減するための「痴漢冤罪保険」が話題になっています。ジャパン少額短期保険が提供するもので、保険料は年間6400円。保険の契約書である「約款」を読むと、商品の構成は「個人賠償責任保険」「弁護士費用保険」がセットになっており、痴漢の冤罪とは一見無関係のように見えます。
個人賠償責任保険は、自転車の事故やスポーツ中の事故などの日常生活で発生する「偶発的なトラブル」による賠償責任を補償してくれる保険です(免責や上限あり)。弁護士費用保険は、自分には過失がないにもかかわらず、トラブルに巻き込まれた場合の弁護士費用を補償してくれます。
個人賠償責任保険も弁護士費用保険も、自動車保険や火災保険などの特約(オプション)で月々数百円で付けられることが多く、それ自体に目新しさはありません。しかし、痴漢冤罪保険の特筆すべきポイントは、契約者に無料提供される「痴漢冤罪ヘルプコール」にあるようです。
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