加入者急増! 「痴漢冤罪保険」は本当に頼りとなるのか
「電車に乗るなら…」が常識になる?
しかし、本当に冤罪なのに運悪く勾留され、その後裁判で潔白が証明された場合はどうなるのでしょうか。
このような時こそ、その費用を補償するのが痴漢冤罪保険の「本懐」のような気もしますが、約款上に明確な定義はありません。実際には、この商品が販売されてからまだ数年であり、今後さまざまな事例について「ケース・バイ・ケース」で対応していくものと思われます。
とはいえ「やっていないのに半強制的に勾留される」といった、まれなケースを除けば、弁護士が初動から介入してくれる安心感は大きなものがあります。友人や知人に弁護士がいれば別ですが、多くの人は「弁護士の知り合い」などいません。そして、この保険の真価はそこにあると言えるのです。
つまり、いざという時に、弁護士という「用心棒カード」を切れることです。女性側も自信がなければ、その場で被害を取り下げる可能性があり、駅員や警察も弁護士が出てくれば乱暴な対応はできません。年間6400円、毎月約500円の保険料が「用心棒代」として高いか安いかは分かりませんが、自分に災難が降りかかった時、「入っておいてよかった」と思う人は多いことでしょう。
痴漢の冤罪リスクを保険でカバー。世知辛い世の中を反映するような話ですが、今後は各社も同様のサービスを提供する可能性が高く、また法人が社員向け福利厚生の一環として保険会社と一括契約することも想定されます。
近い将来、「電車に乗るなら痴漢冤罪保険」が常識になるかもしれず、それはそれで怖い世の中だと感じます。
(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)

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