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不都合な真実? 社会保険料の「労使折半」はやめるべきなのか

保険料を給与に上乗せする?

 経営者仲間で集まると、こうした本音と建前について「会社負担分の社会保険料を給与に上乗せし、全額を従業員負担にした方がよい」と主張する人がいます。私も同じ意見で、その方が、従業員側も自分がいかに多くの社会保険料を負担しているのか実感が湧いて、年金制度やそれを運営する政府に、よりシビアになるでしょう。

 経営側から見ても、すべてのコストをオープンにすることでブラックボックスをなくし、給与に対する意識の差を埋められると期待できます。本来は国が国民に社会保険の重要性を認知させ、しっかりと理解してもらった上で保険料を納めるべきです。少々うがった見方かもしれませんが、労使折半は加入者の負担を見えにくくし、国が批判を避けるための巧妙なテクニックと言えなくもありません。

「終身雇用の崩壊」「複数の会社を経てキャリアアップする」「複数の仕事をかけ持ちしていく」――。そんなことが当たり前になりつつある今の時代、社会保障についても会社を介さずに各個人が国と直接契約し、丁々発止であるべき姿を議論していく方がよいのではないか。小さな中小企業社長の感想です。

(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

株式会社あおばコンサルティング代表取締役

外資系大手のプルデンシャル生命保険で11年間コンサルティング業務に従事。個人顧客700人、法人顧客30社を開拓。2015年4月に株式会社あおばコンサルティングを設立。インターネット上で保険情報サイト「みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp)」と、ライフプランニングやお金に関わるコラム「みかづきナビメディア(http://www.mikazuki-navi.jp/blog)」を運営。日々お客様のライフプランニングや執筆・講演活動などを精力的に行う。

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