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糖質制限ダイエットには認知症などのリスク? 「バランスが大事」などの声も、医師に聞く

糖質制限のメリットとデメリットは?

Q.糖質制限ダイエットが老化を招くのは事実でしょうか。

市原さん「最近『糖質制限ダイエットを行うと老化が進み、短命になる』との研究結果が発表されました。しかし、これはマウスを使った実験なので人間に当てはまるかどうかは分かりません。今後の研究が期待されます」

Q.医師から見た、糖質制限ダイエットのメリット/デメリットは何でしょうか。

市原さん「炭水化物を制限すると短期間で体重が減るため、気軽にできるダイエット法ではあります。しかし、短期間に体重を減らすと体は自然と基礎代謝を低下させるため、結果的にやせにくくなります。炭水化物を食べられない精神的ストレスから糖質制限が長く続かないことが多く、再度炭水化物を摂取するようになるとすぐにリバウンドします。先述のように、おかずを食べる量が増えることで塩分や脂肪の摂取量が増加するため、結果的に肥満や高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を発症するリスクが高くなります。

また、これに反論する論文も出ていますが、『糖質制限を行うと死亡率が上がる』という研究結果が数多く発表されています。最近、『低糖質ダイエットと低脂肪ダイエットを比較したところ、減量効果は同程度』との研究結果も発表されました。ダイエット効果を目的としているのであれば、リスクの少ない低脂肪な食事を心掛けた方がよいでしょう」

(ライフスタイルチーム)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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