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この色について「ターコイズブルー」「エメラルドグリーン」「青緑」など議論に、本当の色名は?

緑と青の中間のような、ある「色」が何色なのかについてSNS上で議論に。「ターコイズブルー」「エメラルドグリーン」「青緑」など、さまざまな意見が出ていますが、実際は何色なのでしょうか。

この色は「緑」? それとも「青」?

 SNS上で先日「この色を『緑』という人と『青』という人に分かれる」と紹介された、ある「色」を巡って議論が行われました。緑でもなく青でもなく、その中間的な鮮やかなこの色について「青じゃない?」「シアン」「ターコイズブルー」と主張する“青派”、「エメラルドグリーン」「コバルトグリーン」だという“緑派”、「『あお』とも『みどり』とも読めるから『碧』」「白群色では」「青緑でいいと思う」と主張する“第三極”がてい立しましたが、果たしてこの色は何色なのでしょうか。カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。

「緑」と「青」の中間にある色

Q.この色の正式な色名は何でしょうか。

花岡さん「この色の色相(色み)は『青』と『緑』の中間にあたる『青緑』です。色名としては『明るく鮮やかな青緑』となります。パソコンやスマートフォンなどの機器や環境、見る角度の違いによって色の見え方が微妙に異なり、青みに見えたり緑みに見えたりします。日本の信号機の『青』も実際は青緑ですが、緑と認識する人もいます。日本では、平安時代以前には青と緑が混用されており、『青葉』『青菜』『青果』など、緑色のものを『青』と表現してきました。その名残りからか、緑と青の中間にある色は、人の捉え方によって、青と認識する人もいれば、緑と認識する人もいるようです」

Q.この色に近しい色としては、ほかにどのような色がありますか。

花岡さん「青と緑の中間の色名としては、明るい青緑の『浅葱色(あさぎいろ)』や、鴨の羽の色である『ティールグリーン(teal green)』『ティールブルー(teal blue)』『青磁色』などが挙げられます」

(オトナンサー編集部)

花岡ふみよ(はなおか・ふみよ)

カラー&イメージコンサルタント、株式会社ラピス代表取締役、ラピスアカデミー校長

人と企業をブランディングするカラー&イメージコンサルタント歴25年。似合う色や第一印象術のイメージコンサルティング実績は1万3000人。企業の色彩戦略コンサルティングやセミナー講演、研修、執筆実績も多数。株式会社ラピス(http://www.lapis234.co.jp/)、ラピスアカデミー(http://www.lapis234.com/)、サロン・ド・ラピス(http://www.lapis234.jp/)。

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