リーダーはどうして赤? 戦隊ヒーローの「色」が持つ意味とは
懐かしい記憶の中にある「戦隊ヒーローもの」ですが、そのキャラクターの「色」は毎回似通っています。「赤」「青」「黄色」…のそれぞれにはどのような意味やイメージがあるのでしょうか。

子どもの頃、誰しも一度は見たことがあるであろう「戦隊ヒーローもの」のテレビ番組。正義のヒーローが悪に挑み、見事勝利する姿に心躍らせていた方も多いのではないでしょうか。戦隊ヒーローものといえば、特徴的なのがキャラクターの「色」。違う番組でも色の組み合わせは同じであることがよくありますが、それぞれの色にはどのような意味やイメージがあるのでしょうか。
カラー&イメージコンサルタントの花岡ふみよさんに聞きました。
パワーや勇気を感じさせる「赤」
まず、多くの戦隊ヒーローものでリーダーの色となる「赤」についてです。
戦隊ヒーローもののメンバーを最初に色分けしたとされるのは、1975年に放送開始した「スーパー戦隊シリーズ」の第1作「秘密戦隊ゴレンジャー」。当時のカラーテレビ普及率はすでに90%を超えており、カラフルでにぎやかな画面作りによって視聴者を取り込む必要がありました。そこで、放送開始前に子どもたちに「好きな色」を聞いたところ、一番人気が「赤」だったため、リーダーは赤に決定。これ以降、リーダーを赤とする流れができ上がったとのことです。
花岡さんによると、赤は「パワーや勇気、正義感や行動力を感じさせる効果があります。遠くからでも認識しやすい視認性の高さや他色に比べて印象が強いことなどが、中心的存在であるリーダーのイメージカラーにふさわしいと言えるでしょう」。
なお、近年はマンネリ化を防ぐため、リーダーに赤以外の色が使用されるケースも増えつつあります。
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