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温泉にも生命保険にも入れない「タトゥー」の現実

「やめておけば」という後悔の声

 そして、これらの事情を報告した上で、必要に応じて肝炎の血液検査を受けることになります。これに引っかかると当然、加入は難しくなります。

 さらに、保険会社から派遣される調査員と面談してもらうこともありますが、こうした面倒な手続きを踏んでも、加入できる確率は「五分五分」。以前より寛容になっているとはいえ「どんな会社でも入れる」とは言いがたい状況です。

 筆者がよく耳にするのは「自分でやったことだが、いま思えば、やめておけばよかった」という話です。確かにファッションとしては良いのかもしれませんが、日本においては、温泉やプールなど、刺青・タトゥーを理由に入場できない場所が多く、若いうちはよくても、子どもができると困ることもあるようで、少々気の毒に感じます。

 しかし、実際に温泉などで、全身にびっしりと和柄の刺青が入った方と一緒になれば、やはり緊張してしまうのも事実。いくら「海外では…」という話を持ち出したところで、こればかりは日本の現実としか言いようがありません。

 刺青やタトゥーは、一度入れると容易には消すことができないもの。よほどの覚悟がない限り、「この日本では」やめておいた方が無難だと感じます。

(株式会社あおばコンサルティング代表取締役 加藤圭祐)

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加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

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