オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

万が一の備えに! 「医療保険」の仕組みを徹底解説

医療保険の基礎

 医療保険を理解する上で重要なのは、主契約(メイン部分)特約(オプション)です。

主契約(メイン部分)

 医療保険は「入院1日あたり◯◯円」という契約が基礎になります。多くの保険会社が、「1日1万円」「1日5000円」といった商品を販売しており、テレビCMや雑誌広告などでもよく見かけます。

 この主契約は、どんな病気やけがでも対象になります。つまり、原因が何であれ、「入院の事実」があれば、1日あたり◯◯円が支払われるのです。

 主契約には「支払い対象日数」「1入院あたりの限度日数」「手術給付金」という3つのポイントがあります。

・支払い対象日数

 「入院5日目以降」「初日から対象」などがあります。「入院5日目以降」は、入院して5日目以降から1日あたり◯◯円が支払われます。「初日から対象」は、1日でも入院すれば支払い対象になる、という意味です。約10年前までは「5日目以降」が主流でしたが、昨今では、ほとんどの生命保険会社が「初日から」を提供しています。

・1入院あたりの限度日数

 1回の入院の支払い限度日数を表します。限度日数が「60日」であれば、実際は90日間入院した場合でも、60日分しか支払われず、残りの30日分は支払い対象外となります。限度日数が「120日」であれば、全額が支払われることになります。

・手術給付金

 どのような手術であっても「一律〇〇万円」と決めている商品もあれば、手術の種類によっては、入院日額(5000円や1万円)の「5倍」「10倍」「20倍」「40倍」というルールにしている会社もあります。

 「入院1日あたり5000円」という条件でも、「支払い対象日数」「1入院あたりの限度日数」「手術給付金」は保険会社によって微妙に違うため、注意が必要です。

特約(オプション)

 主契約が、どんな病気やけがでも支払い対象となるのに対し、特約は、ある特定の病気による入院や手術、通院が対象になります。「特定の病気に効果を発揮する」から「特約」なのです。

 医療保険の特約は、さまざまな種類が販売されており、合計100種類以上あると言われています。ここでは、代表的な特約について紹介します。

医療保険の種類

(オトナンサー編集部)

1 2

加藤圭祐(かとう・けいすけ)

あおばコンサルティング代表取締役、1級FP技能士、宅建士

大手外資系生命保険会社にて11年間、個人・法人のコンサルティング業務に従事。2015年に株式会社あおばコンサルティングを設立。日本初の、チャットでのお金のサービス「みかづきナビ」を開始。現在ではzoomも活用し、FP相談や保険相談で顧客の課題解決に取り組んでいる。みかづきナビ(http://www.mikazuki-navi.jp/)。

コメント