「脳卒中」の危険サインを見逃しちゃダメ 医師が警告する“直ちに救急車を呼ぶべき症状”とは
冬場にリスクが高まる理由と予防策
冬は寒さによって血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。高血圧は脳出血の重要な危険因子であり、国内の大規模な患者登録データでも、脳出血は冬に多い傾向が報告されています。
一方、脳梗塞全体では季節による登録患者数の差は比較的小さく、病型によって季節変動の傾向も異なります。ただし、この研究は病院に登録された患者さんを対象としており、一般人口における発症率を直接調べたものではありません。
冬は特に血圧の変化に注意するとともに、年間を通じた予防が重要です。主な注意点や対策は次の通りです。
【冬に注意したい脳卒中の危険因子】
(1)血圧が上昇
寒さにより血管が収縮し、血圧が上昇しやすくなります。特に高血圧の人は脳出血のリスクが高まります。
(2)急激な温度変化(ヒートショック)
暖かい部屋から寒い浴室やトイレに移動すると、急激な温度変化で血圧が変動し、心臓や血管に負担がかかることがあります。
ただし、「ヒートショック」は医学的に厳密に定義された病名ではなく、温度変化に伴う血圧変動などが健康に悪影響を及ぼす現象を指す一般的な表現です。
(3)脱水
冬は喉の渇きを感じにくく、飲水量が減ることがあります。また、暖房や乾燥した環境では、皮膚や呼吸からも水分が失われます。脱水は血液循環に影響するため、冬でも適切な水分補給を心掛けることが大切です。
ただし、冬の水分不足が脳梗塞を直接引き起こすとは限らず、水分補給だけで脳梗塞を予防できるわけではありません。高血圧や糖尿病、脂質異常症、心房細動などの危険因子を適切に管理することが重要です。
【対策】
・居間だけでなく、寝室や脱衣所、トイレなども適切に暖め、急激な温度差を減らす。
・入浴前に脱衣所や浴室を暖め、熱すぎるお湯や長時間の入浴を避ける。
・起床後や入浴前後などに水分補給を心掛ける。ただし、心不全や腎臓病などで水分制限を受けている場合は、主治医の指示に従う。
・家庭血圧を定期的に測定し、高い状態が続く場合は医師に相談する。
・高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動などの危険因子を適切に管理し、必要な治療を継続する。
もちろん、脳卒中は冬だけでなく他の季節でも発症します。年間を通じたリスク管理が重要です。
脳卒中は、早く気付き、早く治療を受けることが、命だけでなく、その後の生活を守ることにつながります。
「脳卒中を疑ったら、ためらわず119番」。この行動を、ぜひ覚えておいてください。
(オトナンサー編集部)















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