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デフレ脱却に効果あり? バーナンキ氏来日で憶測飛び交う「ヘリコプターマネー」とは

日本版ヘリコプターマネー=日銀による国債買い取り?

 日銀は現在も、毎年80兆円の国債を民間銀行から買い取り、お金を市中に大量供給する「量的緩和策」を実施しています。さらに、今年から「マイナス金利政策」を導入し、民間銀行が日銀に預けるお金の一部にマイナス金利を適用。日銀にお金を預けると逆に利子を支払わなければならないため、銀行は企業などにお金を回すようになり、その結果、デフレを脱却できるというシナリオを描いています。

 これに対して、ヘリコプターマネーはさらに“直接的”です。西田さんは、ヘリコプターマネーが日本で実施される場合、政府が発行した国債を直接、日銀が買い取る形式になると見ています。

 政府は、日銀が国債を買い取ってくれることを前提にし、日銀は、政府が国債を売却して得たお金を経済対策に使うことを前提にしているため、これは「金融政策と財政政策の一体化を意味します」(西田さん)。

 実際、10兆円超とされる大規模な経済対策への期待から、日経平均株価は今週に入って反発。きのう7月12日には、欧州連合(EU)離脱を決めた英国民投票前の、6月23日以来の1万6000円台を回復しました。また、外国為替市場では、“逃避通貨”とされる円を買う動きに歯止めがかかり、円安・ドル高が進んでいます。

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西田明弘(にしだ・あきひろ)

株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)市場調査部チーフエコノミスト

1984年日興リサーチセンター入社。米ブルッキングス研究所客員研究員などを経て、三菱UFJモルガン・スタンレー証券入社。チーフエコノミスト、シニア債券ストラテジストとして高い評価を得る。2012年9月マネースクウェア・ジャパン(M2J)入社。現在、M2Jのウェブサイトで「市場調査部レポート」「市場調査部エクスプレス」「今月の特集」など多数のレポートを配信するほか、テレビ・雑誌などさまざまなメディアに出演し活躍中。株式会社マネースクウェア・ジャパン(M2J)(http://www.m2j.co.jp)。

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