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ヘルシーに見える「ニンジン」も要注意! 実は「糖質が多い」要注意な野菜8つ、糖尿病専門医に聞いた

野菜といえばヘルシーなイメージがありますが、中には糖質が多く、血糖値を上昇させる野菜もあるようです。どんな野菜が該当するのか、糖尿病専門医に聞いてみました。

糖質が多い野菜って…?
糖質が多い野菜って…?

 野菜を食べるときに「糖質」を意識している人は、あまりいないのではないでしょうか。ヘルシーなイメージがある野菜ですが、実は、中には糖質が多く、血糖値を上昇させる野菜もあるようです。糖質が多い野菜、少ない野菜には、どのような種類のものがあるのでしょうか。著書に「血糖値を自力で下げるやり方大全」(フォレスト出版)がある、内科医・糖尿病専門医の市原由美江さんに聞きました。

糖質が多い野菜は「根菜」に多い

Q.「実は糖質が多い野菜」にはどのようなものがありますか。

市原さん「イモ類は糖質が多く、中でもサツマイモは100グラムあたり30グラムもあります。ジャガイモの糖質は15グラム程度です。

ゴボウ、レンコン、タマネギ、ニンジンも100グラムあたりの糖質が10グラム前後あり、糖質量は比較的多めといえます。糖質の多い野菜は根菜であることが多いです。

なお、サツマイモのように『甘い味がする野菜=糖質が多い』というイメージがあるかもしれませんが、カボチャは種類によって異なり、100グラムあたりの糖質は、日本カボチャが8グラム、西洋カボチャが17グラムです。トマトの糖質量は100グラムあたり4グラム程度と比較的少ないですが、トウモロコシは15グラムと多めです」

Q.一方で、「実は糖質が少ない野菜」もあるのでしょうか。

市原さん「ホウレンソウ、小松菜、キャベツ、キュウリ、ブロッコリー、白菜、もやしは100グラムあたり糖質1~2グラムであり、糖質量はかなり低いです。糖質が低い野菜は葉物であることが多いです。

なお、ダイコンは根菜ですが、100グラムあたり糖質3グラム程度と低めです」

Q.野菜の糖質量は、食べ方や調理法で変化(増減)することはあるのでしょうか。

市原さん「調理方法で野菜自体の糖質量は変わりませんが、例えば野菜を煮るときに使う砂糖やみりんなどの調味料で糖質量が増えるので、注意が必要です。甘みを足す調味料を使う場合は最低限の量にしたり、代用甘味料を使ったりと工夫しましょう」

Q.その他、糖質が多い野菜を食べるときの注意点とは。

市原さん「先述の通り、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類が特に糖質が多いので、例えばポテトサラダやサツマイモの天ぷらがおかずに含まれる場合、主食のご飯(白米)の糖質量と合わせると、1食分の糖質量がかなり多くなってしまいます。この場合はできれば、ご飯の量をいつもより少し減らして、相殺するようにするとよいでしょう」

(オトナンサー編集部)

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市原由美江(いちはら・ゆみえ)

医師(内科・糖尿病専門医)

横浜鶴ヶ峰病院付属予防医療クリニック副院長。自身が11歳の時に1型糖尿病(年間10万人に約2人が発症)を発症したことをきっかけに糖尿病専門医に。病気のことを周囲に理解してもらえず苦しんだ子ども時代の経験から、1型糖尿病の正しい理解の普及・啓発のために患者会や企業での講演活動を行っている。また、医師と患者両方の立場から患者の気持ちに寄り添い、「病気を個性として前向きに付き合ってほしい」との思いで日々診療している。糖尿病専門医として、患者としての経験から、ダイエットや食事療法、糖質管理などの食に関する知識が豊富。1児の母として子育てをしながら仕事や家事をパワフルにこなしている。オフィシャルブログ(https://ameblo.jp/yumie6822/)。

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