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コロナ一段落 「飲み会やイベント復活が怖い」人の心理とは? 対策はある?

新型コロナが沈静化する中、「人と会わなかったり、イベントに行かなったりすることが許されていた日々が終わるのが怖い」と感じる人たちがいます。その心理と解決策を専門家に聞きました。

「飲み会が怖い」人の心理とは?
「飲み会が怖い」人の心理とは?

 新型コロナウイルスの新規感染者数が減少し、飲食店への時短要請がほぼ全面的に終了、イベントの人数制限も緩和されていく中、「人と会わなかったり、イベントに行かなったりすることが許されていた日々が終わるのが怖い」と感じる人たちがいます。会社の宴会や多くの人がいるイベントの場が苦手で、コロナ禍を理由に回避できていたのに、今後は断りにくいからということのようです。

 こうした人たちの心理はどういう状態で、解決策はあるのでしょうか。心理カウンセラーの小日向るり子さんに聞きました。

「コロナ禍ですから」と言えなくなり…

Q.「飲み会や会食が苦手」という人の心理とは、どういうものでしょうか。

小日向さん「これには性格的なものと体質的なものがあり、それらの要因が複数重なることで、苦手意識の増大につながっていると思われます。性格的には基本的に内向的、詳細に分析すれば、複数人での会話が苦手、騒がしい場所が苦手、他人と食事をすることが苦手といったものがあるでしょう。

また、飲み会ではしばしば、『飲み放題プラン』が利用されることがありますが、体質的にアルコールが合わない人にとっては、参加費に対するコスパが悪いと感じられることも『苦手』と感じる要因となると思われます」

Q.では、「イベントが苦手」という人の心理とは、どういうものでしょうか。

小日向さん「基本的には飲み会や会食について先ほど述べたような、性格や体質がそうした心理形成の要因になっていると私は考えます。また、コロナで多くのイベントが中止になったことによって、そもそもイベントがあまり好きではなかった(今までは、誘われて何となく行っていただけ)という、これまで気付かなかった、あるいはあえてスルーしていた自分の心理的一面に気付いたという人もいるのではないでしょうか」

Q.飲み会やイベントが苦手な人にとって、新型コロナが収まり気味の今の心境はどのようなものだと推測されますか。

小日向さん「『コロナ禍ですから』という理由は、内向的な性格の人にとっては、非常に体裁よく断ることができる理由だったわけですが、それがなくなることで『今後の口実はどうしようか』と不安を感じている人が多いと思います。しかし、一部には、これを機に今後は自分の快不快を大切にして、キッパリと断ろうと決意を固めている人もいるのではないかと推測します」

Q. 飲み会やイベントが苦手な人が今の不安な心境を脱する、あるいは紛らわせるにはどうしたらよいでしょうか。

小日向さん「不安への対処法の一つに『対処法を決めてしまう』というやり方があり、これは今回の件についてもおすすめです。例えば、『体調が悪いので』『金欠なので』『習い事が入っているので』といった3つの理由を使い回すとか、先述したように『複数人での集まりが苦手な気質なので』とカミングアウトしてしまうなどと決めてしまうのです。不安を不安のままにしておくことが最もよくないことです」

Q.「飲み会やイベントが苦手」という人が苦手を克服する方法はあるのでしょうか。

小日向さん「新しい自分の内面を自覚することをカウンセリングで『気付き』と呼びますが、この気付きは日常のルーティンがスムーズに流れているときには起こりづらく、うまくいかなくなったときに、そこを掘り下げることで得られることが多いものです。

物事は表裏一体ですから、これまで流されて、飲み会やイベントに参加していたことに気付いた人がいれば、逆に、これまで苦手だと決めつけていたことに新しい気付きがある人もいるはずです。『苦手を克服したい』と考えると余計苦しくなります。『新しい自分に気付けるかな』くらいの心持ちで、今の状況に向き合ってみるのも『あり』ではないでしょうか」

(オトナンサー編集部)

小日向るり子(こひなた・るりこ)

心理カウンセラー

カウンセリングスペース「フィールマインド」代表。出版社で働きながらボランティアで電話相談員を始めたことが、カウンセリングの世界に入るきっかけに。資格取得後、行政機関でのセクハラ相談員を経て、2012年に独立。2019年4月現在、約3500件の相談実績を持つ。メディア、ネットなどで心理・恋愛系コラムを多数執筆。フィールマインド(http://feel-mind.net/)。

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