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小室圭さん、眞子さまと会見へ イケメン?“長髪”は改めるべきか、そのままでいいか

小室圭さんが帰国時に見せた“長髪”姿が話題になっていますが、眞子さまとの婚姻届提出後に開く記者会見では、髪を短く整えた方がよいのでしょうか。それとも、長髪のままの方がよいのでしょうか。

小室圭さん(2021年9月、AFP=時事)
小室圭さん(2021年9月、AFP=時事)

 秋篠宮家の長女・眞子さまとの結婚に向け、留学先の米国から小室圭さんが帰国しましたが、その“髪形”が大きな話題になっています。長く伸びた髪を後ろで1つに結んだもので「皇族との結婚相手にふさわしくない」という批判がある一方、「侍みたいでかっこいい」「イケメンになっている」など好意的な声もあります。小室さんと眞子さまは10月26日に結婚し、記者会見を行うと発表されましたが、その際、小室さんが長く伸びた髪を後ろで1つに結んだ髪形で出席することも想定されます。

 小室さんは記者会見をする際、長髪を改めた方がよいのでしょうか。広報コンサルタントの山口明雄さんに聞きました。

“見た目”が成否を左右

Q.小室さんと眞子さまが10月26日に結婚し、記者会見を行うと発表されました。この記者会見には、どのような意図があると思われますか。

山口さん「正式にご結婚を発表されることに加えて、マスコミやインターネットで数多く報道されたり、議論されたりした小室家を巡るトラブルについて、小室さん自ら説明し、トラブルに関する批判に区切りを付けたい願いがあるのではと思います」

Q.記者会見の意図から考えたとき、小室さんは記者会見をする際、長髪を改めた方がよいのでしょうか。あるいは、そのままの髪形で出席した方がよいのでしょうか。

山口さん「長髪を改め、4年前の婚約内定発表時のような姿で会見に臨まれた方がよいと思います。その方が、国民にお二人の言葉や話の内容がより明確に伝わるのではないでしょうか。ネットには、小室さんの長髪について好意的投稿もありますが、『婚約内定発表時のような姿で会見に臨まれた方がよい』と私が思うのは、記者会見に登場した場合の技術的な理由からです。

テレビで放映される記者会見の映像も含めて、対面のコミュニケーションは『視覚』『聴覚』『言語』の3つの情報要素に分類できるといわれています。『視覚情報』とは、服装、髪形、表情、目線、しぐさ、ジェスチャーなどです。いわゆる“見た目”も含まれます。『聴覚情報』は、声のトーン、抑揚、スピード、間の取り方などです。例えば、“よい声”“だみ声”と表現される声の質も含まれます。『言語情報』は話す内容や言葉そのものです。

人間は高性能コンピューターのように、これら3つの情報要素を同時に処理するのは苦手です。そのため、変わった髪形で会見をすると、そちらの方に注意が集中してしまい、話の内容が聞く人の頭に入らないことが起こりかねないと思うのです」

Q.もし、小室さんが記者会見の場に長髪を改めて登場すれば、長髪姿が話題になっただけに多くの人は驚くと思います。こうした「驚き」を演出することは、記者会見のテクニックとしてあるのでしょうか。

山口さん「小室さんが記者会見に長髪を改めて登場すれば、多くの国民に驚きはあると思います。しかし、婚約内定発表時の見慣れた髪形に戻ったことで、驚きは長く続かず、国民の注意はすぐに話の内容に向けられると思います。広報コンサルタントとしては、小粋な演出と評価します。

“驚き”の演出は、新商品や新サービスの発表記者会見では常とう手段です。芸能人をゲストに招いたり、会見場所を屋外にしたりするほか、会見の中で大々的なデモンストレーションを行うこともあります。もちろん、視聴者や会見参加者により深い印象を残すためで、担当者は驚きを演出するために知恵を絞ります」

Q.自身の長髪に対する批判は小室さんも知っていると思います。そうしたことを知った上で、記者会見に長髪のまま出席した場合、会見での質疑応答以外で何らかのメッセージを伝えようとしているのでしょうか。

山口さん「それは分かりません。ただ、一つ言えることは、言語情報より、視覚・聴覚情報の方が感情が伝わりやすいとされているので、長髪の姿を目にした視聴者は何らかの感情的なメッセージを受け取る可能性が高いと思います。しかも、視聴者が受け取ったと思う感情的なメッセージは、実は視聴者自身の感情を反映している場合が多いのです。

例えば、小室家に関するメディア報道に不快感を持つ視聴者は、メディアに対する小室さんの反発のシンボルと受け取るかもしれません。一方、国民に対する小室さんの説明が十分でなかったと思っている視聴者は、説明不足にさらに拍車を掛けていると受け取るかもしれません。広報コンサルタントとしては、国民それぞれが独自の想像力を膨らませるような視覚情報は控えめにして、言語情報、すなわち、ご自身の言葉がより明瞭に伝わる環境で会見をした方がよいと思います」

Q.「人は見た目で判断してはいけない」という価値観がありますが、記者会見ではこうした価値観は通用しないのでしょうか。それとも通用するのでしょうか。

山口さん「記者会見は『人は見た目で判断してはいけない』という価値観が通用しにくい環境だと思います。政治家や著名人で度々、記者会見に登場する人は別として、そうではない人は第一印象、すなわち、見た目が判断の主要な基準になりやすいからです。『見た目』とは視覚的な印象のことですから、付き合いがある人であれば、見た目より人間性や考え方をより大切な判断基準にできます。

しかし、初対面だったり、顔や姿はよく見るけれど話す機会がなかったりする人の場合は、何かの判断をするとすれば、見た目以外の主要な判断基準がないのが現実です。そのため、『記者会見はなるべく控えめな姿で臨んだ方が、言葉がよりよく伝わる』と、広報コンサルタントとして再三話してきたのですが、この“控えめ”が誤解されていると思われる記者会見を時々目にします。

ある都市銀行が不祥事を謝罪する記者会見を開いたとき、経営陣4人全員が黒の上下スーツに黒色のネクタイ姿で登壇したことがありました。本人たちは“控えめ”を演出したつもりだったのかもしれませんが、謝罪会見というよりは、まるでお通夜のようで異様な雰囲気でした。ネット上の反応も『わざとらしい』『カッコばかり』と散々でした。“控えめ”とは、目立たないという意味と同時に、著名人の場合は『見慣れたイメージ』という意味でもあると思います」

(オトナンサー編集部)

【写真】婚約内定時の小室圭さんと眞子さま

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山口明雄(やまぐち・あきお)

広報コンサルタント

東京外国語大学を卒業後、NHKに入局。日本マクドネル・ダグラスで広報・宣伝マネージャーを務め、ヒル・アンド・ノウルトン・ジャパンで日本支社長、オズマピーアールで取締役副社長を務める。現在はアクセスイーストで国内外の企業に広報サービスを提供している。専門は、企業の不祥事・事故・事件の対応と、発生に伴う謝罪会見などのメディア対応、企業PR記者会見など。アクセスイースト(http://www.accesseast.jp/)。

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