オトナンサー|オトナの教養エンタメバラエティー

小室圭さんを批判できる人などいない 皇室へ「あるべき論」を押し付ける権利はない

米ロースクール留学中の小室圭さんが執筆した論文が法律専門誌に掲載。その内容と評価ポイントを聞きました。

小室圭さん(2018年8月、時事)
小室圭さん(2018年8月、時事)

 小室圭さんが留学している米ニューヨークのフォーダム大学はイエズス会系の名門私立大学として知られています。小室さんは現在、JDコースの最終年度(3年生)。同コースは弁護士・検察官・裁判官を目指す人が通うプロフェッショナルスクールです。そんな、小室さんが在学中に執筆した論文が法律専門誌に掲載されました。その内容から、現在、どのような勉強をしているのか、そして、今後の方向性について考察してみます。

 今回は、ニューヨーク州弁護士のリッキー徳永さんに論文の内容と評価できるポイントについて伺います。徳永さんは日本の大学を卒業後、単身渡米し、ルイジアナ州ニューオリンズのTulane University Law School(LLM)に留学。ニューヨークに拠点を移して法律事務所で7年間勤務し、米国現地企業や日系企業に対する法的助言や契約書などの作成を担当しました。現在、シンガポールを拠点にしながらグローバルに活動しています。

小室さんが作成した論文のサマリー

 最初に、読者の皆さまにも分かりやすいように論文のサマリーを作成しました。掲載された論文は米国の法律専門誌「NY Business Law Journal」2019年夏号Vol.23になります。記事にはしっかりと「By Kei Komuro」と名前も入っていて、フォーダム大学ロースクールの学生だという記載もあります。

「9ページにも及ぶその論文は『Challenges and Implications for Potential Reforms of Crowdfunding Law for Social Enterprises(社会的企業のためのクラウドファンディング法改正の可能性への課題と示唆)』。クラウドファンディングとは、近年注目されている資金調達の仕組みの一種で、主にインターネットを介して行われるものです。論文の内容は米国におけるクラウドファンディングに関わる仕組みや法体制についての研究です」(徳永さん)

1.詐欺とその規制について

 発展途中のクラウドファンディングには詐欺的要素があるとする一方で、情報開示の義務を強化する法整備が必ずしも解決にはならないことを分析しています。84.4%の人が、クラウドファンディングが正当な資金調達手段だと認める統計をもとに、現行の法律規制をより厳しくすることによるマーケットの機会損失について論じています。

2.資金額の上限について

 資金調達には、12カ月以内に100万ドル(約1億円)を超える資金を調達することができないという制約があります。その問題と解決法について、米国証券取引委員会(SEC)の規則を参照し、法的観点から考察しています。無制限の資金調達の可能性を分析しながら、ビジネス的観点から見ても上限を作るべきだというバランスの取れた意見が論じられています。

3.「ファンディングポータル」について

「ファンディングポータル(Funding Portal)」とは、支援者が対象企画に投資するためのネット上のプラットホームです。「支援者の投資活動を保護するためにファンディングポータルはさまざまな規制下に置かれているが、今後は法改正が必要だ」という分析がなされています。

「結論の部分では、これらの分析をもとに、オンライン上での活動が今後より活発になる従って、本当の信頼関係が大切だと締めくくっています。論文の表題にある『課題』を当事者がどう捉え、信頼を崩すことなく解決していくことが大切だと結んでいます」

専門家が見る評価ポイントとは

「掲載されたメディアはニューヨーク州弁護士会のビジネス法部門が刊行する専門誌です。読者はニューヨークだけでなく全米の法律家たちですので、学内で発行される論文誌とはまったく次元が違います。学生がこの専門誌に論文を掲載してもらえることはまれだと言えるでしょう。すでにプロの仲間入りを果たしていて、他の学生とかなり差をつけていると考えられます」

「さらに、ロースクール生は毎日の授業と試験勉強で忙しい生活をしています。その勉強の合間に論文を書き上げたことは高く評価されます。そもそも、学生にとって、専門誌に論文を掲載してもらおうという発想はなかなか出てきません」

 徳永さんは、論文はネーティブの法律家が読んでも完璧な英語だと解説します。論文は執筆だけではなく、参考文献を細かく調べて、正しく引用する技術も必要です。小室さんはそれらすべてを証明できました。おそらく、かなりの法律と文献を調べられたものと推測します。

「小室さんの論文は専門誌に掲載され、大変高い評価を得たと言えるでしょう。これは、彼のニューヨークでの活躍を絶賛する報道として取り上げられるべきだと思います。学生が書いた論文が、実務をしている法律家にとっても読みごたえのある完成度の高い内容となっています。彼の英語力、法的分析力、そして、クラウドファンディングという先見性ある分野を研究する行動力が一目置かれる可能性は高いと思われます」

1 2

尾藤克之(びとう・かつゆき)

コラムニスト、著述家 尾藤克之

コラムニスト、著述家。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。代表作として『頭がいい人の読書術』(すばる舎)など21冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も絶賛公開中。

コメント

1件のコメント

  1. 前から尾藤さんの様な肩書きの方(国家資格でも無い)コラムニストの考え方をと自分の考えとどうなのかと思ってコラム拝見しました。なる程と思う事と都合が良い解釈するんだと思う事がたたありますね。確かに完璧な人はいないと思います。昔から皇族の中でも天皇陛下や皇太子様は凄いとこの人が国の象徴で良かったと感じています。それは普通の人では出来ないと感じたからです。前天皇陛下の楽しみや皇太子様の学生の時と秋篠宮の学生の時を比べて全く違う学生の時流行りのカバン一つ買えず(ブランドが贔屓になる為)方や学生の頃からワーゲンビートル乗り回し 皇族と一括りにしている所にも違和感を感じたので分かる範囲で調べたりしたら公務と言っても割が高く楽な物ばかり行く次男。雅子さん体調が悪い時でも1人で公務をしていた事が分かりました。私は尾藤さんとは逆で印象操作や嘘しか言わないマスコミがまともな事を言ってる事にびっくりしました。小室さんの事を言う資格が無い一般の人だと言うので有れば、一般の家庭の方にspが着き家にポリボックスが付いてるんですか?権利を使うので有れば説明する義務も有ると思っています。それに一般の方に留学費も勤務先が貸すとお考えですか? 優秀と言いますが私見たいな人間でも1パラリーガルがそんな優秀で無い事が分かります。実際優秀な方ならハーバードやケンブリッジ、コロンビアに入るとは思いませんか?敢えてフォーダムに入ると思ってるんですか?自分は別に小室さんが高卒であっても誠実な方ならいいと思いますが、六万字の文章も中身の無いし、金の事にしても贈与として貰ったやら学費じゃ無いとかあの親子が国の象徴の家族になると思うと嫌やと考えてるだけです。親にしても仮病使うならキチンとしろって感じで1国民としてそんな人の為に税金を使われたく無いと考える事がおかしいですか?元婚約者の現状の生活見て人としても嫌悪感を感じ事がおかしいんですか?婚約者の方が貸してくれな大学費用払え無いとメールも残っているのに、返済いらんと証言した録音テープが有るとか、この人が本当に優秀なら理解出来ると思いますし、そもそも日本で弁護士資格取るはずです。血税が1円も使われ無いなら勝手にしてと納得すると思いますよ。元皇族の竹田さん曰く一億で済まない20億位になるそうです。
    一応主旨は皇族としての品格と安全を守る為らしいですが。自分から繰り返しになりますが、既に皇族の品格何処か父親の威厳さえ無いと思いますけど一般の人が結婚するのに税金から何十億も使われますか?ありえません
    それでも一般の人の結婚と同じと考えますか?世間の人の小室さんバッシング自分は分かるし、そこに凄い額の血税が投入されるのが嫌と言うのがダメですか?確かに完璧な人はいないけど、一般の人が例え給料を失くそうが何十億も税金で貰えません。犯人を捕まえる為に証言をしろと言われ身の危険が有るのに証言させられた人一般の方にspもポリボックスも無く巡回を少し増やすと言われただけだそうです。そう言う事を踏まえてどう考えますか?自分的には上皇様と現天皇陛下以外の宮家とか要らないと考えてます。言う権利は無い事位理解してます。マスコミや世間の言うバッシングも分かるけど、一時金の用途や何より自分はあの親子が国の象徴の親族になる事に違和感と嫌悪感があるんです。あの宮家一家が廃止なら自分は勝手に結婚でもホームレスにでも好きにして下さいと考えてるんです。どうかプロのコラムニストの意見で凡人を納得させて下さい。