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新型コロナ「50代問題」って? 若年層の感染者、重症者は増えていくのか

「40代問題」「30代問題」の可能性は?

Q.「50代問題」の次は「40代問題」「30代問題」となる可能性があるのでしょうか。

森さん「変異株やワクチン接種の状況によっては、入院や重症化の中心がさらに若い世代へ移る可能性はあるかもしれません。世代ごとの一般的な行動パターンや生活習慣、年齢による健康リスクなどから、『中年層』『若年層』に分けて、感染や重症化の傾向を分析することは必要と思いますし、今後も流行の特徴として、『世代』がクローズアップされることはあると思います。ただ、『40代問題』『30代問題』というように、10歳刻みに何かが問題化されることは考えにくいと思います」

Q.現役世代の感染者増が指摘される一方で、緊急事態宣言が出ても、いわば「宣言慣れ」してしまった人たちも多いようです。今一度、どのような点に注意すべきか、改めて教えてください。

森さん「ワクチン接種も進んでいますが、未接種の人はもちろん、2回接種済みの人も今はまだ、基本的な感染対策の徹底が必要です。手洗いや消毒、マスク着用、『3密(密集、密接、密閉)』を避けること、少しでも体調が悪い場合は外出を控えることと同時に、緊急事態宣言が出され、感染再拡大のスピードも増している現在は特に、リスクが高いとされる場面を回避することを心掛けましょう。

感染の経路は同居する人からの感染が最も多く、次いで、職場での感染が多いと報告されています。現役世代が職場での感染を家庭に持ち込まないためにも、可能な限り、『リモートワーク(テレワーク)』を実行することや、出勤せざるを得ない場合でも、会議、ランチタイム、更衣室、休憩室など、一定時間以上の会話が行われる場面では、マスクの着用、人と人との距離を保つこと、アクリル板の使用、換気などについて、特に注意しましょう。

営業先への訪問や出張も可能であればオンラインにしたり、時期をずらしたりすることも感染を広げないために重要です。また、この夏は暑気払いや歓送迎会のようなイベントは避けるか、オンラインで行うなどの工夫も求められます。お酒を飲まなくても、会食や、屋外であってもバーベキューなどはマスクを外す時間が長くなるので、感染リスクが高まると考えられます。会食などは同居家族に限定するといった、この時期に合わせたスタイルを守ることが大切です」

(オトナンサー編集部)

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森まどか(もり・まどか)

医療ジャーナリスト、キャスター

幼少の頃より、医院を開業する父や祖父を通して「地域に暮らす人たちのための医療」を身近に感じながら育つ。医療職には進まず、学習院大学法学部政治学科を卒業。2000年より、医療・健康・介護を専門とする放送局のキャスターとして、現場取材、医師、コメディカル、厚生労働省担当官との対談など数多くの医療番組に出演。医療コンテンツの企画・プロデュース、シンポジウムのコーディネーターなど幅広く活動している。自身が症例数の少ない病気で手術、長期入院をした経験から、「患者の視点」を大切に医師と患者の懸け橋となるような医療情報の発信を目指している。日本医学ジャーナリスト協会正会員、ピンクリボンアドバイザー。

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