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「荷物の不在通知」にだまされちゃダメ お中元シーズンに急増する“本物そっくり詐欺”対策6選

お中元シーズンに急増する詐欺に遭遇しないようにするにはどうすればよいのでしょうか。サイバーセキュリティの専門家が解説します。

配送業者を装った偽の不在連絡通知に注意(画像はイメージ)
配送業者を装った偽の不在連絡通知に注意(画像はイメージ)

 7月以降、お中元や夏ギフト、さらには暑中見舞いやお盆の帰省の手土産など、大切な人への贈り物を選ぶ機会が増える時期です。

 こうした贈り物を購入するのに、オンラインショッピングを利用する方も多い一方で、それにつけ込むサイバー犯罪者の活動も活発化します。

 詐欺師はこの時期の人々の心理を巧みに利用して、実在する有名ブランドを装った偽のオンラインショップを開設したり、SNS広告を通じて「期間限定の大幅割引」をうたった詐欺サイトへ誘導したりするのです。

なぜギフトシーズンにショッピング詐欺が増えるのか

 サイバーセキュリティの専門家であり、個人向けセキュリティサービスを提供するNordVPNの最高技術責任者を務めるマリユス・ブリエディスさんは、次のように指摘します。

「詐欺師は、私たちが完璧な贈り物を見つけることに集中しているとき、警告サインへの注意が疎かになることを知っています。『緊急性』をあおることは、犯罪者が使用する最も強力なツールの一つです」

ギフト購入時に遭遇しやすい主な詐欺手口

 現在、ネットショッピングに関わる詐欺は多様化していますが、特に以下の3つのパターンには注意が必要です。

(1)公式サイトにそっくりな偽通販サイト
正規の小売店のデザインやロゴを盗用し、本物そっくりのURL(例:一部の文字が入れ替わっているなど)を使用したサイトです。一見しただけでは本物と区別がつかない場合があります。

(2)SNS広告から誘導される詐欺ショップ
インスタグラムやフェイスブックなどで流れてくる広告を悪用します。極端に安い価格設定で購買意欲を誘いますが、実際には支払った後に商品が届かない、あるいはカード情報だけが盗まれるケースが後を絶ちません。

(3)配送業者を装った偽の不在連絡通知
「荷物のお届けに上がりましたが不在のため持ち帰りました」といったSMSを送りつけ、記載のURLから偽のサイトへ誘導します。注文したギフトの到着を待っている心理につけ込む、非常に悪質な手法です。

 ブリエディスさんは「現代の詐欺サイトは、正規の店舗とほぼ見分けがつかないほど精巧です。デザインがプロフェッショナルであるというだけで、そのウェブサイトが信頼できると判断してはいけません」と述べています。

情報入力前に確認すべきチェックポイント

 クレジットカード情報や住所などの個人情報を入力する前に、以下の6点を確認しましょう。

(1)URL(アドレスバー)を再確認する
スペルミスや不自然なドメイン(.xyzや.top など)がないかを確認しましょう。

(2)運営会社の情報を調べる
会社概要に住所や電話番号が正しく記載されているか、住所が実在するか検索してみるのも有効です。

(3)連絡先と返品ポリシーを確認する
明確な記載がない、あるいは日本語が不自然な場合は避けるべきです。

(4)価格が安すぎないかを確認する
市場価格に比べてあまりにも安すぎる「90%オフ」などは、詐欺の典型的なサインです。

(5)広告のリンクを安易にクリックしない
SNS広告のリンクを安易にクリックせず、検索エンジンで検索し直すか、公式アプリからサイトへアクセスしましょう。

(6)セキュリティツールを活用する
悪質サイトやフィッシングページを検知してブロックするツールの導入(例:NordVPNの詐欺・フィッシング対策など)を検討してください。

「カード情報を入力する前に、一度立ち止まって、取引の相手が誰であるかを確認しましょう。たった数秒の確認が、数週間にわたる不正利用への対応からあなたを救うことになります」と、ブリエディスさんはアドバイスします。

もし「詐欺かもしれない」と思ったら

 万が一、詐欺の被害に遭った可能性がある場合は、一刻も早い対応が被害を最小限に抑える鍵となります。

・取引を即座に中止する
怪しいと感じたらすぐに入力を中断し、ブラウザを閉じましょう。

・金融機関やカード会社に連絡する
カードの利用停止や、不正利用のモニタリングを依頼してください。

・パスワードを変更する
ログイン情報を入力してしまった場合、同じパスワードを使っている他のサイトも含め、すぐに変更してください。

・配送情報を確認する
不在連絡SMSが届いた場合は、SMS内のリンクは開かず、公式の追跡サイトやアプリから直接確認しましょう。

「ショッピング詐欺は行動を急がせるように仕向けてきますが、迅速に対応することで被害を抑えられることがよくあります。行動が早ければ早いほど、お金や個人情報を守れる可能性が高まります」と、ブリエディスさんは語ります。

 大切な人へ気持ちを届ける贈り物だからこそ、購入時には少し立ち止まって確認することが大切です。安心して夏のギフト選びを楽しむためにも、怪しいサイトやメッセージには十分注意しましょう。

(オトナンサー編集部)

【画像】「えっ…知らないとヤバっ」 これが「巧妙な詐欺」から資産守る4つの方法です!

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マリユス・ブリエディス

NordVPN 最高技術責任者(CTO)

デジタルセキュリティとプライバシーの分野で世界的に活躍し、NordVPNの最高技術責任者(CTO)を務める。IT業界で培った長年の経験を基に、技術革新とセキュリティ分野の発展をけん引。代表的なプロジェクトである「NordLynxプロトコル」は、WireGuardプロトコルを基に開発され、業界で最速かつ革新的なVPN技術として高い評価を得ている。キャリア初期にはQSTKやPythonを用いたプロジェクトやウェブ開発に携わり、現在はNord Securityで5つのチームを率いて企業の成長に貢献。講演やインタビューを通じてサイバーセキュリティーの知識を広めると同時に、謙虚さを忘れず学び続けることを信条としている。

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